転職活動や就職活動において、職務経歴書や履歴書は最も重要な書類です。その中で、「現在に至る」や「在職中」といった表現の使い方には、適切なマナーやルールがあります。これらの表現を正しく使わないと、採用担当者に誤解を招き、書類選考に影響を及ぼす可能性もあります。この記事では、職務経歴書や履歴書で「現在に至る」をどう記載するか、また、在職中や退職予定の場合の表現について、具体的な記載方法とマナーを解説します。
目次
「現在に至る」とは何か、どんな時に使う?
「現在に至る」という表現は、文字通り現在もその職場に在籍していることを示すものです。この表現は、転職活動をしている最中に、現職の企業でまだ働いている場合に使用します。職務経歴書や履歴書で「現在に至る」と記載することで、採用担当者に対して、あなたがまだ在職中であることを明確に伝えることができます。
在職中に転職活動をしている場合
転職活動をしている場合、職務経歴書や履歴書の最終行に「現在に至る」または「在職中」と記載するのが一般的です。この表現がないと、退職したと誤解されたり、入社可能時期の判断を誤られることがあるため、必ず記載しましょう[1][2][3][4][5][6]。
例えば、最終職歴に「現在に至る」と記載することで、採用担当者に誤解を与えず、正確な情報を提供できます。
「現在に至る」の正しい書き方・レイアウト
職務経歴書や履歴書において「現在に至る」の書き方には、いくつかの基本的なルールがあります。これを守ることで、履歴書や職務経歴書をよりプロフェッショナルに仕上げることができます。
1. 職務経歴書や履歴書の最終行に「現在に至る」または「在職中」と記載
最終行には、必ず「現在に至る」や「在職中」と記載します。その下に「以上」と記載することで、これ以降の職歴がないことを明確に示すことができます。この形式は、職務経歴書や履歴書の基本的な締めくくり方として非常に重要です。
記載例(職務経歴書の場合)
年月 | 職歴内容 |
20XX年4月 | ○○株式会社入社。営業部配属。新規開拓営業に従事。 |
20XX年4月~現在 | 営業企画部に異動。拡販戦略の策定などに従事。現在に至る |
以上(右寄せ) |
このように、最終行には「現在に至る」と記載し、その下または右寄せで「以上」を記載することで、職歴が終了していないことを明確に伝えることができます。
2. 行数が足りない場合は、1行にまとめても問題なし
「現在に至る」と「以上」を同じ行にまとめて記載することも可能です。特に、スペースに限りがある場合やフォーマットにこだわりたい場合には、この方法でレイアウトを整えることができます[2]。
退職予定・離職中の場合の書き方
1. 退職済みの場合
もしすでに退職している場合、「現在に至る」という表現は使いません。代わりに退職年月を記載し、退職理由を簡潔に記載します。例えば、「一身上の都合により退職」や「契約満了により退職」など、簡潔に退職理由を明記します[1][2][4][6]。
2. 退職予定がある場合
退職予定が決まっている場合は、次のように記載します。
- 現在に至る(20XX年X月X日付で退職予定)
このように、退職予定日を明記することで、採用担当者に正確な情報を提供できます。退職予定日を明記することで、採用担当者はあなたの入社可能時期を把握しやすくなります[1][2][6]。
3. 有給休暇消化中の場合
有給休暇を消化している場合でも、「現在に至る」や「在職中」と記載すれば問題ありません。特別な記載は不要です[1]。
「現在に至る」を書かない場合の注意点
「現在に至る」や「在職中」の記載がないと、採用担当者があなたが離職中だと誤認する恐れがあります。特に、転職活動中で現職に在籍している場合、この記載漏れは大きな問題となり得ます。誤解を避けるために、必ず記載しましょう[1][2][5]。
「現在に至る」と「以上」の使い分けとマナー
「現在に至る」「在職中」「以上」は、職務経歴書・履歴書での必須表現です。これらの表現を適切に使うことで、よりフォーマルで信頼性の高い職務経歴書を作成することができます。
1. 「現在に至る」は職歴欄のみで使用
「現在に至る」という表現は学歴欄では使用せず、職歴欄に限定して使います。学歴については卒業年を記載し、終了した時点でその学歴が完了していることを示します[4][6]。
2. 「以上」はビジネスマナーとして必須
「以上」は、正式なビジネス文書での締めくくりとして使用するのがマナーです。職務経歴書や履歴書の最後に記載し、それ以降に内容がないことを明確に示します[1][2][4][5][6]。
まとめ・チェックリスト
- 在職中の場合は、職歴欄の最後に「現在に至る」または「在職中」と明記
- その下または右寄せで「以上」と記載
- 退職予定がある場合は「現在に至る(○月○日付で退職予定)」と補足
- 退職済みの場合は「退職」や「一身上の都合により退職」と記載し、「現在に至る」は使わない
- 記載漏れがないか最終チェック
「職務経歴書や履歴書の『現在に至る』は、在職中であることを明確に伝えるための大切な表現。正しい使い方とマナーを守り、採用担当者に誤解を与えない書類作成を心がけましょう」