履歴書・職務経歴書

職務経歴書の実績を最大限アピールする書き方と職種別記載例

職務経歴書における「実績」欄は、採用担当者にあなたのスキルや経験を効果的に伝えるための最も重要な部分です。単なる業務内容の羅列ではなく、成果や貢献度を数値化して明確に示すことが求められます。このセクションをうまく活用することで、あなたの強みを際立たせ、書類選考を通過するための大きな武器となります。

今回は、実績を最大限にアピールするための書き方やアピールのコツ、職種別の具体例を紹介します。

実績欄の役割と重要性

職務経歴書における「実績」欄は、採用担当者に「この人は自社でも活躍できる」と思わせるための強力なツールです。実績をうまくアピールすることで、あなたがどのように業務を遂行し、企業に貢献したかを数字で示すことができます。実績がしっかりと記載された職務経歴書は、他の応募者との差別化を図り、選考を有利に進める大きなポイントとなります。

実績の効果的な書き方・アピールのコツ

応募先企業が求める実績を選ぶ

まず重要なのは、応募先企業が重視しているスキルや経験に合った実績を選ぶことです。求人情報や企業のホームページをよく読み込み、企業が求める能力に合致する実績を優先して記載します。例えば、営業職であれば「売上達成率」や「新規顧客獲得数」など、企業が評価する実績を選ぶことが重要です。

数字で定量的に示す

実績をアピールする際、可能な限り「数字」を使って定量的に示すことが大切です。例えば、「前年比30%売上増」や「リピート率20%向上」といった具体的な数字を盛り込むことで、成果が明確になり、説得力が増します。採用担当者は、あなたの実績が実際にどれほどのインパクトを持っていたのかを数字で理解することができます。

箇条書きで簡潔に整理

実績は文章で長々と説明するのではなく、箇条書きで簡潔に整理することをおすすめします。読みやすく、内容が一目でわかるようになります。また、各項目を簡潔に記載することで、採用担当者が重要なポイントを素早く理解できるようになります。

役割や工夫、背景も補足

実績には「数字」だけでなく、「どんな役割を果たしたのか」や「どんな工夫をしたのか」を補足説明として加えると、さらに説得力が増します。例えば、「新規顧客獲得のために特定のプロモーションを企画し、成功に導いた」など、あなたがどのように貢献したかを具体的に示すと、実績の価値や再現性が伝わります。

社内用語や専門用語は補足説明を添える

特に業界が異なる企業に応募する場合、業界固有の用語や社内用語を使って実績を表現することがあるかもしれません。その場合、採用担当者が業界外の人である可能性も考慮して、用語の補足説明を加えることが親切です。専門用語がわかりやすく説明されていると、あなたの実績がより理解されやすくなります。

実績が少ない場合・個人の成果が出しにくい場合の工夫

もし、実績が少ない場合や個人での成果が出しにくい職務を担当していた場合でも、アピールの方法はあります。重要なのは、どのように貢献したかや取り組み姿勢をしっかり記載することです。

業務内容を詳しく書く

実績が少ない場合は、業務内容や取り組み姿勢を詳しく記載することで、自分がどのように仕事に取り組んできたかを伝えることができます。たとえば、「業務改善に取り組み、効率化を実現」といった具体的な行動を挙げ、自己の貢献をアピールします。

チームでの成果や自分の役割を明記

個人の成果が出しにくい場合でも、チームでの成果を記載し、自分がどのように貢献したかを明確にします。例えば、「プロジェクトチームの一員として、全体の進行管理を担当し、納期を守ってプロジェクトを成功に導いた」など、チームの一員としての役割を示すことができます。

アルバイトや派遣、フリーランスの経験も活用

正社員経験がなくても、アルバイトや派遣、フリーランスでの経験を活かすことができます。例えば、アルバイトとして「販売促進活動を行い、売上の向上に貢献」など、どのような成果を出したかをしっかりと記載しましょう。これにより、正社員経験がなくても実績をアピールすることができます。

職種別 実績記載例

職種ごとに、どのような実績を記載すべきかの例を見てみましょう。

職種実績記載例
営業職「新規顧客キャンペーンを主導し、6か月で50件の新規契約を獲得。前年比30%売上増。リピート率20%向上」[4][5]
事務職「データ入力業務の効率化で1日あたりの入力件数を前月比25%向上。経費精算システム導入で処理時間短縮」[2][5]
販売・サービス「新商品のプロモーション企画で売上前年比20%増。顧客満足度調査で評価ポイント5pt向上」[2][4]
エンジニア職「社内データ管理システム刷新で処理速度50%向上。AWS導入でサーバーコスト20%削減」[4][5]
マネジメント「新規プロジェクトリーダーとして案件成功。部署の作業時間を平均20%短縮。週1回の1on1でモチベーション向上」[2]

実績記載時の注意点とチェックリスト

実績欄を記載する際の注意点やチェックリストを確認しておきましょう。

  • 応募先が重視する実績を優先して記載
  • 数字や比較対象(前年比・目標比など)を明確に
  • 役割や工夫、エピソードも簡潔に添える
  • 箇条書きで読みやすく整理
  • 実績が少ない場合は業務内容や姿勢、チーム貢献を記載
  • 専門用語には補足説明を加える

まとめ

職務経歴書の実績欄は、数字とエピソードで「何を成し遂げたか」を具体的に伝えることが最大のアピールポイントです。応募先企業が求める能力や経験に合わせて実績を選び、数字や比較を交えて簡潔にまとめることで、採用担当者に「自社でも活躍できる人材」と強く印象付けることができます。

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