職務経歴書を作成する際に、最も注意しなければならない項目のひとつが「日付」です。正確な日付の記載は、応募者の信頼性を高めるとともに、面接官に好印象を与える重要な要素となります。逆に、日付が不正確だったり、記入されていなかったりすると、応募者に対して「いい加減な人物」「情報管理ができない人物」といったマイナスイメージを与える可能性があります。
本記事では、職務経歴書における日付の正しい書き方や注意点、和暦と西暦の使い分け、日付を間違えた場合の対処法について詳しく解説します。
目次
1. 職務経歴書の日付が重要な理由
職務経歴書の日付は、その書類が最新のものであることを示す重要な要素です。特に企業側が複数の応募者の職務経歴書を見比べる場合、日付が古いと他の応募書類で使い回している可能性を疑われることがあります。そのため、常に最新の日付を記入することが大切です。
また、職務経歴書は応募者の過去の職歴や経験を正確に伝えるための書類です。日付が不正確だと、在籍期間や資格取得日など、重要な情報が誤解されることになりかねません。このようなミスを避けるためにも、日付の記載は慎重に行う必要があります。
2. 日付の記載方法と基本ルール
職務経歴書の日付は、和暦と西暦のどちらでも記載できますが、重要なのは「書類全体で統一する」ことです。和暦・西暦のどちらを選んでも構いませんが、途中で変更しないように気をつけましょう。
和暦 vs 西暦
和暦を使用する場合、元号の切り替えには注意が必要です。特に、元号が変わったタイミングでは、新元号と旧元号が混在してしまうことがあります。元号が変わる度に和暦を使うことにこだわり過ぎて、混乱を招くことを避けるため、特にこだわりがなければ西暦を使用する方が無難です。
日付の記載位置
日付は、通常、職務経歴書の右上または右寄せに記載します。記載形式としては「20XX年X月X日現在」などが一般的です。提出日を記載することで、「今現在の情報を提出している」ということを明確に示すことができます。
3. どの日付を記載するか(提出方法別)
日付の記載方法は提出方法によって異なります。以下に、それぞれのケースにおける適切な日付の記載方法を示します。
メールで提出する場合
メールで職務経歴書を送信する場合、送信日を記載するのが一般的です。例えば、「20XX年X月X日送信」と記載することで、送信日時を明確に示すことができます。
郵送の場合
郵送で職務経歴書を送る場合、ポストに投函した日を記載します。例えば、「20XX年X月X日投函」と記載することで、書類が発送された日時を明示します。
面接時に持参する場合
面接時に職務経歴書を持参する場合、その面接当日の日付またはその前日の日付を記載します。たとえば、「20XX年X月X日面接持参」と記載しますが、この場合も提出書類(履歴書など)との日付を合わせることが重要です。
4. 項目別の日付の書き方
職務経歴書には、いくつかの日付を記載する項目があります。以下に代表的な項目とその日付の記載方法を示します。
作成日
職務経歴書を作成した日を記載します。これには「提出日」や「送信日」、「投函日」などが該当します。これらは書類の右上または右寄せに「20XX年X月X日作成」と記載します。
職歴・在籍期間
職歴や在籍期間については、正確な「入社日」と「退職日」を記載します。この日付も和暦・西暦のどちらかで統一することが重要です。誤った日付を記載しないように、手元の証拠書類(雇用契約書や退職証明書など)を確認してから記入しましょう。
資格取得日
資格取得日についても正確に記載します。例えば、資格名の横に「取得日:20XX年X月」などと記載します。これも職歴と同じ書式(和暦・西暦)で統一することが求められます。
5. 日付を間違えた場合の対処法
職務経歴書の日付を間違えた場合、修正方法に注意が必要です。
手書きの場合
手書きで記載した日付に間違いがあった場合、修正液や二重線を使って修正することはNGです。これは職務経歴書を雑に見せてしまうため、必ず新しい用紙に書き直すことが基本です。
データの場合
データで職務経歴書を作成した場合、日付を間違えた場合は、必ず最新の日付に修正した後、再度提出することが必要です。データであれば修正は簡単ですが、提出前に必ず確認を行い、最新の情報に更新してから送信しましょう。
6. よくある注意点・マナー
日付に関する注意点は多々ありますが、最も重要なのは「日付を記載し忘れないこと」です。日付が記載されていない職務経歴書は、いつの情報なのかが不明確となり、評価が下がる可能性があります。
また、他の応募書類(履歴書や添え状など)との日付の整合性を取ることも大切です。全ての日付を一致させることで、応募者としての誠実さや細やかな気配りをアピールすることができます。
もし、過去の職務経歴書を使い回す場合は、必ず日付を更新することを忘れないでください。
まとめ
職務経歴書の日付は、応募者の誠実さや正確性を示す重要な要素です。和暦・西暦の統一、提出方法に応じた日付の記載、在籍期間や資格取得日の正確な記載、他書類との整合性など、細かなポイントに注意して記入しましょう。日付の記載ミスや記入漏れはマイナス評価につながるため、必ず見直しを行うことが大切です。