転職活動や就職活動において、職務経歴書は自分の経験やスキルを採用担当者に伝えるための非常に重要な書類です。近年では、職務経歴書をパソコンで作成することが一般的になり、特にExcelで作成する方法が注目されています。Excelは、レイアウト調整や表組みが容易にできるため、職務経歴書をわかりやすく整理できるという利点があります。
本記事では、職務経歴書をエクセルで作成する際のメリットや作成方法、テンプレートのダウンロード方法、活用のコツを徹底解説します。さらに、エクセルで作成する際の注意点や提出方法についてもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
目次
- 職務経歴書はエクセルで作成しても大丈夫?
- エクセルで作成するメリットと特徴
- 職務経歴書に必要な項目と基本構成
- エクセル職務経歴書の主なフォーマット(形式)
- テンプレートのダウンロード方法と活用のポイント
- エクセル職務経歴書作成時の注意点
- まとめ
1. 職務経歴書はエクセルで作成しても大丈夫?
職務経歴書は、エクセルやワードなどのパソコンソフトで作成することが一般的です。手書きで作成するよりも、パソコンで作成した職務経歴書の方が読みやすく、面接担当者にも好印象を与えることができます。
エクセルで作成するメリットは、セル単位で項目を整理できることです。行や列を自由に追加・削除でき、項目が多くてもレイアウト調整が容易です。また、職歴やスキルを一覧形式で整理することができるため、特に職歴が複数ある場合や年表形式にしたい場合に便利です。
エクセルとワード、どちらを使っても問題はありませんが、エクセルは表組みやレイアウト調整が得意なため、特に項目が多い場合や見やすさが重要な職務経歴書には向いています。
2. エクセルで作成するメリットと特徴
エクセルで職務経歴書を作成する主なメリットは以下の通りです。
1. 見やすいレイアウトの作成が容易
エクセルではセルごとにデータを入力し、簡単に調整できます。特に項目数が多い場合や年表形式で職務経歴を整理したい場合に、エクセルの表形式がとても便利です。列や行を自由に追加することができ、見やすく整理できます。
2. 行や列の追加・削除が簡単
職務経歴書に記載する情報は変動することが多いため、エクセルを使用することで、項目を簡単に追加したり削除したりできます。経歴が多い場合でも柔軟に対応可能で、情報を整理しやすくなります。
3. 複数の職歴やスキルを整理しやすい
エクセルの表組みを活用することで、複数の職歴やスキルを比較しながら整理できます。たとえば、複数の派遣先や転職歴がある場合でも、それぞれの業務内容や実績を一目で見やすくまとめることができます。
4. 企業によってはエクセル形式のテンプレートを指定している場合もある
多くの企業や転職エージェントでは、エクセル形式で職務経歴書を提出することを推奨しています。エクセルで作成しておくと、提出先が求める形式に対応しやすいという利点もあります。
3. 職務経歴書に必要な項目と基本構成
職務経歴書に記載すべき基本項目は、エクセルでも変わりません。以下に、職務経歴書に必要な項目とその基本構成を示します。
【職務経歴書に必要な項目】
- タイトル
- 「職務経歴書」などのタイトルを記載します。
- 「職務経歴書」などのタイトルを記載します。
- 日付・氏名
- 作成日と自分の名前を記載します。
- 作成日と自分の名前を記載します。
- 職務要約
- 経歴の概要を簡潔にまとめます(200〜300文字程度)。これにより、採用担当者はすぐに自分がどんな経験を持っているかを把握できます。
- 経歴の概要を簡潔にまとめます(200〜300文字程度)。これにより、採用担当者はすぐに自分がどんな経験を持っているかを把握できます。
- 職務経歴
- 会社名、部署、期間、業務内容、実績を具体的に記載します。転職歴がある場合は、職務経歴を時間順に並べます。
- 会社名、部署、期間、業務内容、実績を具体的に記載します。転職歴がある場合は、職務経歴を時間順に並べます。
- 活かせる経験・スキル
- 自分の強みやアピールしたいスキルを記載します。実際の業務でどのスキルを活かしたかを明示しましょう。
- 自分の強みやアピールしたいスキルを記載します。実際の業務でどのスキルを活かしたかを明示しましょう。
- 資格
- 保有資格や関連する資格を記載します。業務に関連する資格があれば、しっかりアピールしましょう。
- 保有資格や関連する資格を記載します。業務に関連する資格があれば、しっかりアピールしましょう。
- 志望動機・自己PR
- 志望動機や自己PRを記載します。自分の強みを簡潔に伝えるとともに、どのように応募先企業に貢献できるかをアピールします。
- 志望動機や自己PRを記載します。自分の強みを簡潔に伝えるとともに、どのように応募先企業に貢献できるかをアピールします。
【職務経歴書の基本構成】
以下は職務経歴書の基本的な構成例です。
項目 | 内容例 |
タイトル | 職務経歴書 |
日付・氏名 | 2025年4月17日 山田太郎 |
職務要約 | 5年間の営業経験を活かし、目標達成率120%を継続 |
職務経歴 | 2019年4月~2024年3月 株式会社○○ 営業部 |
活かせる経験等 | 新規開拓営業、CRM活用、チームリーダー経験 |
資格 | 日商簿記2級、TOEIC800点 |
志望動機・PR | 顧客志向と課題解決力で貴社に貢献したい |
4. エクセル職務経歴書の主なフォーマット(形式)
エクセルで作成できる職務経歴書フォーマットには、主に以下の種類があります。
【編年体式】
経歴を古い順に時系列で記載します。キャリアが浅い方や一貫性を示したい方におすすめの形式です。
【逆編年体式】
最新の経歴から過去にさかのぼって記載します。直近の実績を強調したい方に適しています。
【キャリア式】
経験やスキルごとにまとめます。転職回数が多い方や、特定のスキルをアピールしたい専門職向けの形式です。
【スキルシート式】
プロジェクト単位で経験をまとめる形式です。ITエンジニアや技術職向けで、プロジェクトごとに詳細に記載します。
エクセルで職務経歴書を作成する際は、自分の経歴や応募先の企業に合った形式を選びましょう。
5. テンプレートのダウンロード方法と活用のポイント
多くの転職サイトや人材サービス(リクナビNEXT、マイナビ、JACリクルートメントなど)で、Excel形式の職務経歴書テンプレートが無料でダウンロードできます。
- 編年体式・逆編年体式・キャリア式・スキルシート式など、複数のフォーマットから選択可能です。
- ダウンロードしたテンプレートは、自分の経歴やアピールポイントに合わせて編集・カスタマイズしましょう。
- テンプレートの見本や記入例も多数公開されているので、書き方の参考にできます。
エクセルのテンプレートを使用することで、見栄えの良い職務経歴書を効率的に作成することができますが、必ず自分の経験やスキルに合った内容にカスタマイズしてください。
6. エクセル職務経歴書作成時の注意点
エクセルで職務経歴書を作成する際には、以下の点に注意しましょう。
1. 改行・レイアウト調整
エクセルで改行する場合は「Alt+Enter」(Windows)や「option・⌘+Enter」(Mac)を使い、セルの「折り返し」設定も活用して見やすいレイアウトを作りましょう。
2. 印刷・PDF化時の確認
プリントアウトやPDF化の際にレイアウト崩れがないか必ず確認してください。画面上で見えても、他のPCや印刷時にずれる場合があります。
3. 用紙サイズ・枚数
職務経歴書はA4サイズが一般的です。枚数は1~2枚(多くても3枚程度)にまとめると好印象です。
4. 提出時はPDF化がマナー
エクセルやフォントのバージョン違いによるレイアウト崩れを防ぐため、必ずPDF形式で提出するようにしましょう。
5. テンプレートのまま使い回さず、必ず自分用にカスタマイズ
採用担当者はテンプレートの使い回しに気づくことがあるため、内容は必ず自分仕様に編集してください。
7. まとめ
エクセルで作成する職務経歴書は、見やすさや編集のしやすさ、表組みの活用など多くのメリットがあります。大手転職サイトから無料でダウンロードできるテンプレートを活用し、自分の経歴や応募先に合わせてカスタマイズしましょう。作成時はレイアウトやPDF化、枚数などのマナーにも注意し、採用担当者に伝わる職務経歴書を仕上げてください。
職務経歴書をエクセルで作成することで、あなたのキャリアを最大限にアピールできる職務経歴書が完成します。しっかりと準備を整えて、次のキャリアステップに進みましょう。