介護職として転職・就職活動を成功させるためには、「職務経歴書」がとても重要です。ただ学歴や職歴を並べるだけではなく、これまでの経験やスキルを具体的に伝え、採用担当者に「この人と一緒に働きたい」と思ってもらう構成と表現が求められます。本記事では、未経験者・転職回数が多い方・キャリアアップを目指す方それぞれに役立つノウハウや記載例をまとめました。
この記事で分かる事
職務経歴書と履歴書の違い
介護職向け職務経歴書の基本構成
職務要約の書き方と記載例
職務経歴の書き方と記載例
保有資格・スキルの記載方法
自己PRのコツと記載例
採用担当者が注目するポイント
介護職に特化した自己PRの表現方法を解説します
目次
1. 職務経歴書とは?履歴書との違い
- 履歴書:氏名や住所・学歴・職歴を簡潔にまとめる。
- 職務経歴書:これまでの業務内容・実績・スキルを詳しく記載し、あなたの強みを採用担当者に伝える。「どんな仕事を、どのように、どれだけやってきたか」を具体的に示す書類です。
介護職では、利用者対応の経験や資格取得状況だけでなく、改善提案やチーム運営の実績などもアピールできます。
2. 介護職向け:押さえるべき基本構成
- タイトル
- 「職務経歴書」と大きく見やすく
- 「職務経歴書」と大きく見やすく
- 提出日・氏名
- 履歴書と統一すること
- 履歴書と統一すること
- 職務要約(キャリアサマリー)
- 5行程度で「施設種別/年数/主な業務/強み」をまとめる
- 5行程度で「施設種別/年数/主な業務/強み」をまとめる
- 職務経歴(詳細)
- 勤務先情報と業務内容を時系列で
- 勤務先情報と業務内容を時系列で
- 保有資格・スキル
- 資格取得年月、PCスキル、免許など
- 資格取得年月、PCスキル、免許など
- 自己PR
- 実績やエピソードを数字で示す
- 実績やエピソードを数字で示す
- 志望動機(任意)
- 施設ごとの特色に合わせて
- 施設ごとの特色に合わせて
- 退職理由(任意)
- 前向きな言い回しを心がける
- 前向きな言い回しを心がける
3. 項目別の具体的な書き方と記載例
3-1. 職務要約
書き方ポイント
- 「施設名」「職種」「年数」「担当利用者数」「役割」を盛り込む
- 数字でインパクトを出す
例文
特別養護老人ホーム△△にて介護福祉士として5年間勤務。要介護1~5の利用者30名の食事・入浴・排泄介助を担当し、レクリエーション企画も実施。新人5名の指導を行い、年間事故率を前年度比20%削減に貢献。
3-2. 職務経歴
書き方ポイント
- 法人名・施設名・所在地・勤務期間・雇用形態
- 施設規模(定員・職員数)を明記
- 担当業務は箇条書きで具体的に
記載例
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【社会福祉法人○○会 特別養護老人ホーム△△(定員50名/職員20名)】
勤務期間:2019年4月~2024年3月(正社員)
【主な業務】
- 身体介助(食事・入浴・排泄): 1日30件
- 認知症ケア: グループ活動の企画・実施(月2回)
- レクリエーション(音楽療法、手工芸など): 利用者参加率80%以上
- 家族対応: 年間100件以上
- 新人指導: 5名(OJT担当)
3-3. 保有資格・スキル
- 介護福祉士(取得:2018年3月)
- 介護職員初任者研修(取得:2016年12月)
- 普通自動車免許(AT限定・2015年6月)
- PCスキル:Word(中級)、Excel(関数・表作成)
3-4. 自己PR
書き方ポイント
- 数字や成果を示し、信頼感アップ
- 応募先のニーズを踏まえて強みを整理
例文
利用者満足度向上に向け、レクリエーションの新プログラムを提案し参加率を40%から75%に改善。チーム内での情報共有を促進するために日報フォーマットを改訂し、スタッフの連携時間を月10時間短縮しました。
4. 採用担当者が注目するポイント・アピール方法
- 対応人数・施設規模:担当利用者数やチーム人数を明記
- 業務の具体性:どのような介助を何件行ったか
- リーダー経験:期間・人数とともに成果を示す
- 業務改善の取り組み:具体的施策と効果
- 応募先とのマッチング:求人票のキーワードを盛り込む
5. 介護職ならではの自己PRのコツ
- 「多くの利用者に対応」→「要介護度1~5の利用者30名の排泄介助を1日平均20件担当」
- 「いろいろな業務」→「認知症高齢者向けレクリエーションを月2回企画・実施」
- 「リーダー経験あり」→「スタッフ10名のチームで3年間リーダーを務め、定例ミーティングの運営を実施」
- 利用者・家族から評価された具体エピソードをひと言添える
6. よくある質問と記入時の注意点
質問 | 回答例・注意点 |
施設名を略してもいい? | 略さず正式名称で記載 |
日付はいつ書けばいい? | 提出日または郵送の投函日。履歴書と統一する |
退職理由はどう書く? | 「キャリアアップ」「新しい挑戦をしたい」など前向き表現 |
フォーマットはどれがいい? | シンプルかつ見やすい様式を選び、行間や文字サイズに配慮 |
長すぎると読まれない? | 1職歴あたり15~20行以内にまとめ、箇条書きを活用 |
7. まとめ:応募先に合わせてカスタマイズしよう
職務経歴書はテンプレート通りに書くだけでなく、応募先の施設が求めるスキルや経験に合わせてカスタマイズすることが成功の鍵です。
- 求人票のキーワードを職務要約や自己PRに取り入れる
- 応募先の特色(認知症ケア重視、リハビリ支援重視など)に合った実績を強調
- 見やすさ・読みやすさを第一に、採用担当者のストレスを減らす配慮を
これまでの経験と強みを最大限にアピールし、自信を持って応募書類を作成しましょう!