転職活動や就職活動で欠かせない「職務経歴書」。その内容や実績、自己PRに注力するのはもちろんですが、実は“フォント選び”も採用担当者に与える印象を大きく左右する重要なポイントです。「どんなフォントを使えばいいの?」「サイズや太さは?」「レイアウトや行間は?」といった疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、職務経歴書のフォント選びに迷う方のために、おすすめのフォント・サイズ・レイアウト・注意点・NG例まで、3,000文字以上で徹底解説します。これを読めば、見た目も内容も“伝わる”職務経歴書が作れるはずです。
目次
1. なぜ職務経歴書のフォント選びが重要なのか
職務経歴書は、あなたの経歴やスキルを伝える「顔」ともいえる書類です。どれだけ素晴らしい実績や自己PRを書いても、フォントやレイアウトが見づらいと、採用担当者に読んでもらえず、内容が伝わらないリスクがあります。
フォントが与える印象の違い
- 読みやすいフォント:誠実・信頼感・丁寧・プロフェッショナル
- 読みにくいフォント:だらしない・自己流・ビジネスマナーがない印象
また、企業の採用担当者は1日に何十通もの書類をチェックしています。「読みやすい」「見やすい」書類は目に留まりやすく、好印象を持たれやすいのです。
2. 職務経歴書でおすすめのフォントは?
【結論】ビジネス文書の定番フォントを選ぼう!
職務経歴書では、**「明朝体」または「ゴシック体」**のうち、ビジネス文書で広く使われているフォントを選ぶのが基本です。
おすすめフォント一覧
■ Windowsユーザー向け
- MS 明朝(MS Mincho)
伝統的で落ち着いた印象。公式文書や履歴書でも定番。 - MS ゴシック(MS Gothic)
すっきりした見た目で、読みやすさ重視ならこちらもおすすめ。 - メイリオ
近年人気のフォント。やや丸みがあり、画面でも紙でも見やすい。 - 游明朝体・游ゴシック体
Windows10以降標準搭載。モダンで上品な印象。
■ Macユーザー向け
- ヒラギノ明朝 ProN
美しく上品な明朝体。Macの公式文書でよく使われる。 - ヒラギノ角ゴ ProN
すっきりしたゴシック体。視認性が高い。 - 游明朝体・游ゴシック体
Macにも搭載。Windowsとの互換性も高い。
■ Googleドキュメント・無料Office系
- Noto Sans JP / Noto Serif JP
Googleが提供する日本語フォント。どのOSでも表示が安定。 - 源ノ角ゴシック / 源ノ明朝
オープンソースでデザイン性も高い。
明朝体とゴシック体、どちらがいい?
- 明朝体:伝統的・上品・落ち着いた印象。履歴書や公式文書でよく使われる。
- ゴシック体:現代的・すっきり・読みやすい。若い人やIT系、カジュアルな業界にもおすすめ。
どちらでもOKですが、一つの書類内でフォントは統一しましょう。
3. フォントサイズ・太さ・色の正しい選び方
フォントサイズの目安
- 本文(職務経歴・自己PRなど):10.5~12pt(ポイント)
- 10.5pt:標準。A4用紙で2枚以内に収めたい場合に最適。
- 11pt~12pt:やや大きめ。読みやすさ重視ならおすすめ。
- 10.5pt:標準。A4用紙で2枚以内に収めたい場合に最適。
- 見出し・タイトル:14~16pt
- タイトル(「職務経歴書」など)は14~16ptで太字にするとメリハリが出ます。
- タイトル(「職務経歴書」など)は14~16ptで太字にするとメリハリが出ます。
- 氏名・日付・連絡先:11~12pt
太さ・色
- 本文:標準(レギュラー)
- 強調したい箇所(見出しや実績など):太字(ボールド)を使うとメリハリが出ます。
- 色:黒一色が基本。カラフルな色や背景色はNG。ビジネス文書は黒一色で統一しましょう。
フォントサイズのNG例
- 9pt以下:小さすぎて読みにくい。採用担当者の負担になる。
- 13pt以上:大きすぎて幼稚な印象、文字数が収まらない。
4. レイアウト・行間・余白の整え方
行間・段落間の目安
- 行間(行送り):1.2~1.5倍
行間が狭すぎると詰まった印象、広すぎると間延びした印象に。 - 段落間:1行分空ける
見出しや項目ごとに1行分空けると読みやすい。
余白
- 上下左右とも20mm(2cm)程度
余白が狭いと窮屈、広すぎると内容が少なく見える。バランスが大事。
レイアウトのコツ
- 見出し・本文・箇条書きを使い分ける
見出しは太字や大きめサイズ、本文は標準サイズ、実績やスキルは箇条書きで整理すると見やすい。 - 1~2枚に収める
職務経歴書はA4用紙1~2枚が目安。読みやすさと情報量のバランスを意識しましょう。
5. NGなフォント・サイズ・レイアウト例
NGフォント
- 丸文字・手書き風・装飾フォント
例:Comic Sans MS、行書体、POP体、筆記体など
→ ビジネス文書では不適切。ふざけた印象や幼稚な印象になる。
NGサイズ・色
- 極端に小さい/大きい文字
9pt以下や13pt以上は読みにくい。 - カラフルな文字・背景色
赤・青・緑などの色文字や、背景色付きはNG。
NGレイアウト
- 余白がほとんどない・行間が詰まりすぎている
- 見出しや本文のフォントがバラバラ
- 全体が太字・全体が斜体
- 箇条書きがなく、文章がだらだら続く
6. 職種・業界別のフォント選びのコツ
保守的な業界(金融・メーカー・公務員など)
- フォント:明朝体やMS明朝、ヒラギノ明朝など、伝統的なフォントが安心。
- フォントサイズ:10.5pt~11ptで落ち着いた印象に。
IT・ベンチャー・デザイン系
- フォント:ゴシック体やメイリオ、游ゴシック、Noto Sans JPなど、現代的で見やすいフォントが好まれる傾向。
- 注意:ただし、奇抜なフォントや色使いは避け、読みやすさを最優先。
アパレル・クリエイティブ業界
- フォント:ゴシック体やメイリオ、ヒラギノ角ゴなど、シンプルで洗練されたフォントが好印象。
- 注意:デザイン性を出す場合も、基本は黒一色・読みやすさ重視。
7. フォント選びでよくある質問Q&A
Q1. 履歴書と職務経歴書のフォントは揃えた方がいい?
A. できれば揃えましょう。統一感が出て、採用担当者にも丁寧な印象を与えます。
Q2. フォントを複数使ってもいい?
A. 見出しと本文で「明朝体とゴシック体」など、2種類までならOK。ただし、統一感が崩れないよう注意。
Q3. フォントサイズはどこまで小さくしていい?
A. 10.5ptが最小推奨。9pt以下は読みにくいので避けましょう。
Q4. 英文職務経歴書(レジュメ)の場合は?
A. Arial、Times New Roman、Calibriなど、世界標準のビジネスフォントが推奨されます。日本語と英語でフォントが混在しないよう注意。
Q5. PDFで提出する場合の注意点は?
A. フォントが埋め込まれていないと、他のPCでレイアウトが崩れる場合があります。PDF保存時は「フォントを埋め込む」設定にしましょう。
8. まとめ
職務経歴書のフォント選びは、内容と同じくらい重要です。「読みやすい」「見やすい」フォント・サイズ・レイアウトを選ぶことで、採用担当者に誠実さやプロ意識が伝わり、書類選考通過率アップにもつながります。
- 明朝体・ゴシック体などビジネス定番フォントを使う
- フォントサイズは10.5~12pt、見出しは14pt以上でメリハリを
- 黒一色、太字や箇条書きで読みやすく
- 余白・行間・レイアウトも丁寧に整える
- NGフォントやカラフルな色使いは避ける
内容だけでなく「見た目の印象」も意識して、あなたの魅力が最大限伝わる職務経歴書を作成しましょう!