履歴書・職務経歴書

職務経歴書 派遣|派遣社員の経験を最大限アピールする書き方・実例・注意点徹底解説

転職活動やキャリアアップを目指す際、職務経歴書は自分の経験やスキルを採用担当者に伝えるための非常に重要な書類です。派遣社員としての経験をどのように職務経歴書に記載すればよいのか、多くの方が悩んでいることと思います。派遣社員の職務経歴書を作成する際には、派遣元と派遣先の違いをきちんと整理し、複数の派遣先での経験をうまくアピールすることが重要です。

本記事では、派遣社員としての経験を職務経歴書にどのように最大限に活用し、採用担当者に響く内容に仕上げるかを徹底的に解説します。具体的な書き方や実際の記載例、アピールポイントを紹介し、派遣社員ならではの強みをしっかり伝える方法をお伝えします。

目次

  1. 派遣社員の職務経歴書|書き方の基本と押さえるべきポイント
  2. 派遣社員の職務経歴書に必須の記載項目
  3. 派遣社員の職務経歴書|実践的な書き方と記載例
  4. 派遣社員の職務経歴書でアピールすべきポイント
  5. 派遣社員の職務経歴書|注意点とよくある疑問
  6. まとめ

1. 派遣社員の職務経歴書|書き方の基本と押さえるべきポイント

派遣社員の職務経歴書は、これまでの業務経験やスキルを採用担当者に伝えるための重要な書類です。派遣の場合、複数の派遣先での経験をどのように整理し、明確に記載するかがポイントとなります。派遣社員としての仕事は、一般的に短期間で多くの業務をこなすため、即戦力としてのアピールが特に重要です。

派遣社員の職務経歴書における基本的な書き方は、正社員の職務経歴書と異なる点もあります。派遣元と派遣先の企業名を明確に記載し、どのような業務をどの程度行っていたかを具体的に記載することが求められます。

派遣社員の職務経歴書で必須の記載項目

  • 派遣元と派遣先の企業名
    派遣元(雇用契約を結んだ会社)と派遣先(実際に勤務した会社や部署)の両方を分かりやすく記載します。「派遣元:株式会社○○」「派遣先:株式会社△△ △△支社/○○部」と明記することで、採用担当者が誤解しないようにします。
  • 就業期間・勤務日数・就業時間
    いつからいつまで、週何日、何時間働いたかを具体的に記載します。これにより、勤務態度や勤務時間のフレキシビリティもアピールできます。
  • 職種名と業務内容を具体的に
    「一般事務」「営業事務」などの職種名だけでなく、「交通費精算」「営業資料作成」「電話対応」など、実際に担当していた業務を詳細に記載します。業務内容を具体的に示すことで、即戦力としての能力をアピールできます。
  • 業務量や評価、成果を数字で示す
    仕事量や受けた評価、業務改善の経験などは、できるだけ数字やエピソードで具体的に伝えます。小さな改善でも積極的に記載しましょう。
  • スキルや使用ツールの一覧化
    派遣先ごとに使用したツールや身につけたスキルをまとめて記載すると、採用担当者にアピールしやすくなります。

2. 派遣社員の職務経歴書に必須の記載項目

職務経歴書の基本構成は、以下の項目を盛り込みます。

【職務要約】

派遣社員としての職歴全体を3~5行程度で要約し、どんな業務にどれくらい携わり、どんな強みがあるかを簡潔にまとめます。


2019年4月より派遣社員として、複数の大手企業で一般事務・営業事務を経験。ExcelやPowerPointを用いた資料作成、データ管理、顧客対応など幅広い業務に従事し、業務効率化やチームの生産性向上に貢献してきました。

【職務経歴(派遣先ごとに記載)】

派遣元・派遣先・期間・業務内容・実績を、派遣先ごとに整理して記載します。各派遣先で担当した業務内容や実績を具体的に書きます。


派遣元:株式会社○○人材サービス
派遣先:株式会社△△商事 営業部
期間:2019年4月~2022年3月
業務内容:営業資料・見積書の作成(Excel、PowerPoint使用)、顧客データ管理、受発注業務、電話・メール対応、来客対応、業務フロー改善提案
実績:営業資料のテンプレート化により作成時間を30%短縮、顧客対応マニュアル作成でクレーム件数を20%削減。

【スキル・資格】

使用可能なツールや取得資格をまとめて記載します。特に派遣社員の場合、使用したツールや技術的なスキルを具体的に記載することで即戦力をアピールできます。

  • Excel(関数・ピボット・マクロ)
  • PowerPoint(提案資料作成)
  • Access(データベース管理)
  • 日商簿記3級。

【自己PR】

派遣社員ならではの柔軟性や即戦力、業務改善経験などを具体的なエピソードとともにアピールします。


短期間で複数の企業にて業務を担当し、その都度スムーズに業務を習得・改善してきました。特に業務フローの効率化に注力し、作業時間を20%削減することに成功しました。この経験を活かし、今後も即戦力として貴社に貢献できると確信しています。


3. 派遣社員の職務経歴書|実践的な書き方と記載例

派遣元と派遣先の書き分け方は非常に重要です。派遣元と派遣先の両方を明記し、どこに雇用され、どこで働いたかを明確に伝えましょう。

派遣元・派遣先の書き分け方

  • 派遣元だけ、派遣先だけを書くのはNG。両方を明記し、どこに雇用され、どこで働いたかを明確に伝えましょう。
  • 派遣先が守秘義務契約に該当する場合は、会社名を省略し、「大手IT企業」「大手商社」など、業種や規模を記載する方法が一般的です。

職務経歴書の記載例

職務要約
2019年4月より派遣社員として、複数の大手企業で一般事務・営業事務を経験。ExcelやPowerPointを用いた資料作成、データ管理、顧客対応など幅広い業務に従事し、業務効率化やチームの生産性向上に貢献してきました。

職務経歴
派遣元:株式会社○○人材サービス
派遣先:株式会社△△商事 営業部
期間:2019年4月~2022年3月
業務内容:営業資料・見積書の作成(Excel、PowerPoint使用)、顧客データ管理、受発注業務、電話・メール対応、来客対応、業務フロー改善提案
実績:営業資料のテンプレート化により作成時間を30%短縮、顧客対応マニュアル作成でクレーム件数を20%削減。


4. 派遣社員の職務経歴書でアピールすべきポイント

1. 柔軟性・適応力

複数の職場・業務を経験していることは、変化への対応力や新しい環境への順応力の高さを示す強みです。この柔軟性や適応力をアピールすることで、企業にとって非常に魅力的な候補者となります。

2. 即戦力としての業務遂行力

派遣社員は短期間で業務を習得し、即戦力として活躍することが求められます。短期間で成果を出した経験や、業務改善の取り組みを具体的に書きましょう。

3. 実績や成果を数字で示す

「業務効率化で作業時間を20%削減」「クレーム件数を30%減少」など、数字や具体的な成果を盛り込むことで説得力が増します。

4. スキル・ツールの活用実績

業務で使ったツールやソフトウェア、資格などは明確に記載しましょう。応募先企業が求めるスキルセットと照らし合わせて強調すると効果的です。


5. 派遣社員の職務経歴書|注意点とよくある疑問

1. 派遣社員としての経歴はすべて記載する

派遣社員としての経歴も、短期間であっても基本的にすべて記載します。経歴を省略すると経歴詐称と見なされるリスクがあるため、正直に記載しましょう。

2. 「入社」「退職」は使わない

派遣の場合は「登録」「就業」「派遣」などの表現を使い、「入社」「退職」は使いません。これを守ることで派遣社員としての立場が正確に伝わります。

3. 守秘義務への配慮

派遣先企業で守秘義務契約がある場合は、社名や詳細な業務内容を省略し、業種や業務の概要だけを記載します。これにより、機密情報の漏洩を避けることができます。


6. まとめ

派遣社員の職務経歴書は、派遣元・派遣先・業務内容・実績・スキルを明確に整理し、数字やエピソードで具体的にアピールすることが重要です。守秘義務や記載ルールに注意しながら、柔軟性や即戦力、業務改善力など、派遣ならではの強みをしっかり伝えましょう。正社員や契約社員へのキャリアチェンジを目指す場合も、職務経歴書を通じてあなたの価値や成長力を最大限アピールしてください。

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