履歴書・職務経歴書

職務経歴書の「以上」の正しい書き方・意味・注意点を徹底解説

職務経歴書は、転職活動や就職活動において自分のキャリアをアピールするための重要な書類です。ビジネスマナーや書き方には注意が必要ですが、特に「以上」という表現の使い方について疑問を抱く人も多いのではないでしょうか。この記事では、職務経歴書における「以上」の正しい使い方、意味、注意点について徹底的に解説します。

職務経歴書に「以上」を記載する理由と意味

「以上」という言葉は、日本語のビジネス文書において非常に重要な役割を果たします。職務経歴書でも、この言葉を使うことで書類の完結を示し、採用担当者に「ここまでが記載内容である」という意思表示をすることができます。

「以上」の主な役割

  1. 完結の意味を示す
    「以上」は、書類の内容が終了したことを明確に示す役割を持っています。これにより、採用担当者が「これ以上の情報はない」ということを理解できるため、後続の書類や項目と混同することを防ぎます。
  2. 誤解を防ぐ
    もし「以上」を記載しないと、職務経歴書がまだ続いていると誤解される可能性があります。書類が途中で終わってしまったと感じられると、採用担当者に不完全な印象を与えかねません。
  3. ビジネスマナーの一環
    「以上」を使うことは、ビジネスマナーとしても重要です。正しい形式で書かれた職務経歴書は、誠実さや注意深さをアピールすることができます。適切な場所に「以上」を記載することで、書類全体の信頼性が高まります。

「以上」を記載する正しい位置と書き方

「以上」は、職務経歴書の終わりに記載しますが、その位置や書き方にはいくつかのポイントがあります。以下に、正しい位置と書き方を解説します。

1. 職務経歴書の最後に記載

職務経歴書が完成した後、すべての項目(経歴、自己PR、志望動機、スキルなど)を書き終えた最後に、1行改行をして「以上」を右端に記載します。

2. ページのスペースに注意

ページのスペースが足りない場合でも、「以上」は必ず同じページ内に収めましょう。次ページにわたって「以上」を記載することは避け、必ず現在のページの右端に書きます。

3. 文字のサイズやフォント

「以上」の文字は、他の内容と同じフォントやサイズで記載することが基本です。特別に強調する必要はありませんが、文字サイズを小さくするなどして目立たなくさせるのはNGです。

4. 左寄せ、中央寄せ、右寄せ

一般的には「以上」は右端に記載することが多いですが、左寄せや中央寄せでも構いません。ただし、右端に記載するのが一般的であり、見た目が整います。

在職中・離職中・新卒などケース別の「以上」の使い方

「以上」の使い方は、状況によって若干異なります。在職中、離職中、新卒など、状況に応じた適切な使い方を確認しておきましょう。

1. 在職中の場合

在職中で職務経歴書を作成している場合、最後の行に「現在に至る」や「在職中」と記載し、その下に右端で「以上」を記載します。これによって、現在進行中の職歴が終了していないことを明確に示すことができます。

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現在に至る

以上

2. 離職中の場合

退職した場合、最終職歴を記載した行のすぐ下に「以上」を記載します。特に退職理由や転職理由が明記されていない場合でも、退職の事実を伝えるためにも「以上」の記載は忘れずに行います。

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20XX年XX月~20XX年XX月 ○○株式会社 営業職

以上

3. 新卒・職歴なしの場合

新卒の場合や職歴がない場合、職歴欄に「なし」と記載した後、その一行下に「以上」を記載します。職歴がなくても「以上」を記載することは、書類が完結していることを示すために必要です。

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職歴:なし

以上

「以上」を書き忘れた場合の影響とマナー

「以上」を書き忘れても、それだけで不採用になることはありません。しかし、ビジネスマナーや注意力に欠ける印象を与えることがあるため、できるだけ書き忘れないように注意しましょう。書き忘れが発覚した場合、採用担当者に対して不完全な書類を提出したという印象を与えかねません。最終的な確認を行い、必ず「以上」を記載するようにしましょう。

書き忘れた場合の影響

  1. 誤解を生む可能性
    書き忘れた場合、「まだ続きがあるのではないか」「誤って記載を省略したのではないか」といった誤解を生む可能性があります。
  2. ビジネスマナーに欠ける印象
    ビジネスマナーにおいて「以上」の記載は一般的なルールとされているため、記載を忘れることは注意力に欠ける印象を与えることがあります。

まとめ ~「以上」は職務経歴書の締めくくりとして必須~

職務経歴書における「以上」は、書類の内容がここで終了していることを明確に伝えるための重要な表現です。書類を提出する際には、必ず「以上」を記載して、誠実さや注意深さをアピールするようにしましょう。

正しい位置に「以上」を記載し、ビジネスマナーを守ることで、採用担当者に好印象を与えることができます。また、転職活動が進んでいく中で、最終的に提出する書類が完璧であることが成功のカギとなります。職務経歴書の書き方、マナーを守ることで、選考をスムーズに進めることができるでしょう。

「以上」を忘れずに記載し、自信を持って選考に臨んでください。

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