はじめに
「管理職を辞めたいけれど、会社も辞めて転職したほうがいいの?」
「役職を降りるだけで解決するのか、このまま続けるべきなのか判断できない」と迷っていませんか。
部下の育成や目標管理、上司への報告などに追われる日が続くと、管理職として働き続けることに負担を感じても、役職を辞めることと会社を辞めることを一緒に考えてしまい、次に何をすればよいのか分からなくなることがありますよね。
この記事では、管理職を続けるか辞めるかを考える判断基準や、転職を検討したいケース、決断する前に確認しておきたいことを順を追って説明します。
管理職を辞めたいと感じる理由は?

管理職を辞めたいと感じる背景には、役職そのものへの不満だけでなく、日々の業務で積み重なる負担が関係しています。
ここでは、管理職を辞めたいと感じる主な理由を3つに分けて説明します。
責任やプレッシャーの大きさが負担になっている
管理職になると、自分の仕事だけでなく、チームの目標達成や部下の業務にも責任を持つ必要があります。
部下のミスや進捗の遅れにも対応しなければならず、自分だけでは管理できない問題まで結果を求められることもあります。
こうした状況が続くと、責任の重さやプレッシャーが負担となり、管理職を辞めたいと感じることがあります。
部下や上司との人間関係に悩んでいる
管理職は、部下への指示や指導を行いながら、上司の方針や目標をチームへ伝える立場でもあります。
部下から相談や不満を受ける一方で、上司からは目標達成を求められるため、双方の意見を調整しなければならない場面も少なくありません。
意見が合わない状況が続くと、人間関係の調整が負担となり、管理職を辞めたいと考えることがあります。
仕事量や評価への不満を感じている
管理職になると、会議や部下との面談、進捗確認、上司への報告などが増え、担当業務と管理業務を並行して進めることがあります。
仕事が増えて勤務時間が長くなっても、給与や評価に十分反映されなければ、負担に見合っていないと感じることもあるでしょう。
こうした状態が続くことで不満が積み重なり、管理職を辞めたいと感じる原因になります。
管理職を続けるか辞めるか判断するときの基準
管理職を辞めたいと感じても、すぐに退職や転職を決めるのではなく、何が負担になっているのかを分けて考えることが大切です。
ここでは、管理職を続けるか辞めるか判断するときに確認したい3つの基準を説明します。
辞めたい原因が管理職そのものか環境によるものか確認する
まずは負担に感じていることを書き出し、管理職の役割と職場環境のどちらに原因があるのか整理してみましょう。
部下の評価や目標管理など、管理職として続ける必要がある業務が負担なら、役割そのものが合っていない可能性があります。
一方、人間関係や仕事量が原因なら、職場環境を変えることで負担を減らせる場合もあります。
今の職場で改善できる余地があるか考える
現在感じている負担が、異動や担当業務の変更、仕事量の調整などで改善できないか考えてみましょう。
上司や人事に相談し、業務内容や部下の人数、所属部署などを調整できる場合は、退職を決める前に検討する方法もあります。
それでも改善が難しい場合は、今の職場で管理職を続けるか改めて考える必要があります。
管理職経験を今後のキャリアに活かしたいか整理する
部下の育成や目標管理、進捗管理など、これまで管理職として経験してきた仕事を振り返ってみましょう。
今後もチームをまとめる仕事をしたい場合は、その経験を次の役職や転職先で活かせます。
一方、自分の担当業務に集中したい場合は、管理職以外の働き方を選ぶことも今後の選択肢になります。
管理職を続けた方がよいケース
管理職を辞めたいと感じていても、現在の負担が今後も続くとは限らない場合は、すぐに辞めるかどうかを決めずに状況を確認する必要があります。
ここでは、管理職を続ける選択肢を検討したい3つのケースについて説明します。
負担の原因を改善できる可能性がある場合
仕事量や担当範囲など、管理職を辞めたい原因を具体的に変えられる場合は、すぐに辞めず、改善後の状況を見て判断する方法もあります。
上司や人事に相談し、担当業務の削減や役割分担の見直しができるのであれば、負担を減らせる可能性があります。
どのような調整ができるのかを確認したうえで、管理職を続けられそうか考えてみましょう。
管理職として得られる経験や成長に価値を感じる場合
部下の育成や目標管理など、管理職として経験できる仕事に価値を感じている場合は、現在の役職を続ける選択肢もあります。
これまでの経験を振り返り、今後担当したい仕事や役職に活かせることが増えているか確認してみましょう。
身につけたい経験が明確で、現在の役職で積めるのであれば、続ける判断につながります。
一時的な疲労やストレスが原因の場合
繁忙期や大きなプロジェクトの直後など、特定の時期だけ辞めたい気持ちが強くなることもあります。
この場合は、業務量が落ち着いたあとも同じ気持ちが続くのかを確認してから判断することが大切です。
忙しい時期を過ぎて負担が軽くなるのであれば、管理職を続けることも選択肢の一つになります。
管理職を辞めた方がよいケース
管理職を続けることで負担が減らず、仕事や生活への影響が続いている場合は、役職を降りることや転職を含めて働き方を見直す必要があります。
ここでは、管理職を辞める選択肢を検討したい3つのケースについて説明します。
長期間ストレスや負担が改善されない場合
業務量や人間関係について上司や人事に相談しても状況が変わらず、負担が続いている場合は、管理職を辞めることも選択肢になります。
担当業務や役割分担を見直しても改善が見られないのであれば、同じ状態が続く可能性があります。
これまで行った相談や調整を振り返り、今後も管理職を続けられるか考えてみましょう。
管理職という役割や働き方が合っていない場合
部下の管理や目標達成への責任そのものに強い負担を感じる場合は、管理職という役割が合っていない可能性があります。
部署が変わっても、部下の評価やチームの進捗管理など、管理職として求められる仕事は基本的に続きます。
こうした仕事を今後も続けたいと思えない場合は、管理職を降りて自分の業務に集中する働き方も検討してみましょう。
心身への影響が出ている場合
管理職として働くなかで、睡眠や食事、仕事への集中などに影響が出ている場合は、その状態を放置しないことが大切です。
眠れない、食事が取れない、仕事に集中できないといった状態が続くのであれば、無理に管理職を続ける必要はありません。
休養を取ったり医療機関などへ相談したりしながら、心身の負担を減らすことを優先しましょう。
管理職を辞める前に確認したい判断ポイント
管理職を辞めたい気持ちが強くなっていても、退職や転職を決める前に、現在の悩みをどの方法で解消できるのか整理することが大切です。
ここでは、辞めたい理由を解決できる可能性、環境を変える必要性、退職後の働き方という3つの視点から確認していきます。
辞めたい理由が解決可能な問題か確認する
まずは管理職を辞めたい理由を書き出し、今の職場で改善できる問題か確認してみましょう。
業務量や人間関係が原因であれば、上司への相談や担当業務の見直しによって負担を減らせる可能性があります。
どのような方法なら改善できそうかを整理してから、辞めるかどうかを判断することが大切です。
環境を変えることで悩みを解消できるか考える
現在の部署や担当業務に原因がある場合は、異動や転職によって悩みを解消できるか考えてみましょう。
部署を変えれば解決できるのか、会社そのものを変える必要があるのかを整理すると、次の選択肢が見えやすくなります。
今の環境で変えられないことを確認し、異動と転職のどちらが合っているか判断しましょう。
次の働き方を決めてから行動する
管理職を辞める場合は、役職を降りて今の会社に残るのか、転職するのかを整理してから行動することが大切です。
次の仕事でも管理職を希望するのか、自分の担当業務に集中したいのかまで考えると、希望する仕事の条件を絞りやすくなります。
今後の働き方を決めたうえで、降格の相談や転職活動へ進みましょう。
まとめ
管理職を辞めたいと感じたときは、すぐに結論を出すのではなく、まず何が負担になっているのかを整理してみましょう。
管理職の役割そのものが合わないのか、仕事量や人間関係など職場環境に原因があるのかによって、役職を降りる、異動する、転職するといった選択肢も変わります。
上司や人事への相談で改善できることがあれば、できるところから調整してみるのも一つの方法です。
それでも負担が続く場合は、これからどのような仕事や役割で働きたいのかを考え、自分に合った働き方を選んでいきましょう。