転職活動や就職活動の際、職務経歴書は非常に重要な書類の一つです。正確かつ効果的に自分の経歴やスキルをアピールするためには、信頼性の高いフォーマットを使用することが求められます。ここで紹介する「厚生労働省様式の職務経歴書」は、公式に推奨されたテンプレートであり、どの業界・職種でも安心して利用できる信頼性の高い書式です。本記事では、厚生労働省様式の職務経歴書をWord形式でダウンロードする方法や、記入例、書き方のポイントについて詳しく解説します。
厚生労働省様式の職務経歴書とは?
厚生労働省が推奨する職務経歴書様式は、主にハローワークや公共職業安定所などで使用されている公式フォーマットです。このテンプレートは、転職活動や就職活動を行う上で、幅広い業界で活用されています。企業側もこのフォーマットに慣れているため、特に安心して利用することができます。
厚生労働省の職務経歴書様式は、A4サイズが基本となっており、以下の形式で提供されています:
- Word形式:パソコンで入力してカスタマイズ可能。特に便利な形式です。
- Excel形式:数字や項目を管理しやすく、よりデータ的な管理が求められる場合に最適。
- PDF形式:手書きで記入する場合や、印刷して手渡しする際に利用されます。
Word形式の職務経歴書様式のダウンロード方法
厚生労働省や各地域のハローワークの公式サイトでは、Word形式の職務経歴書テンプレートが無料で配布されています。これらの公式サイトからダウンロードし、自分のパソコンで編集して使うことができます。
代表的なダウンロード先を以下に示します:
- 福岡労働局・ハローワーク福岡南の「様式集」ページでは、職務経歴書(Excel形式)のほか、送付状や記入例もダウンロード可能です。
- 香川労働局など一部のハローワークサイトでは、職歴が多い方向けや、短い方向けなど、用途別にWord形式の職務経歴書が用意されています。
- マイナビ転職やリクナビNEXTなど大手転職サイトでも、厚生労働省様式を基にしたWordフォーマットの職務経歴書テンプレートが提供されています。
- 厚生労働省のジョブ・カード公式サイトでも、ジョブ・カード準拠の職務経歴書フォーマットがダウンロードできます。こちらは主にExcel形式が多いですが、Word形式も一部利用可能です。
ダウンロードできる様式の種類と特徴
厚生労働省様式の職務経歴書は、用途や職種に合わせていくつかの形式で提供されています。以下は、主なテンプレートの種類と特徴です:
- 編年体形式:時系列に沿って古い職歴から順に記載する形式です。社会人経験が浅い方やキャリアの流れを強調したい方向けです。
- 逆編年体形式:新しい職歴から記載する形式で、直近の実績やスキルをアピールしたい方向けです。
- キャリア形式:業務内容やプロジェクトごとにまとめる形式で、専門職や転職回数が多い方向けです。
- スキルシート形式:ITエンジニアやプロジェクト型の職種向けの形式です。
これらのテンプレートは、Word形式・Excel形式・PDF形式で提供されており、特にWord形式は、パソコンで編集・カスタマイズしやすい点が大きな魅力です。
記入例・書き方のポイント
職務経歴書のテンプレートには、通常以下の欄が用意されています:
- タイトル(職務経歴書)
- 日付・氏名
- 経歴要約
- 職務内容
- 実績・成果
- 役職・役割
これらの各セクションを、自分の経歴や業績に基づいて記入していきます。初めて職務経歴書を作成する方でも、記入例や書き方のマニュアルが公式サイトで提供されており、サンプルを参考にしながら作成できます。ここでは、いくつかの書き方のポイントを紹介します。
1. 職務要約
職務要約は、過去の経験を簡潔にまとめる部分です。自分のキャリアの中で最も強調したい点や、応募先に関連する経験をアピールすることが重要です。
例:
「飲食業界で5年間、マネージャーとして従業員管理や売上向上に貢献。店舗運営において目標達成率を30%向上させた実績あり。」
2. 職務内容
実際の業務内容を具体的に記載する部分です。箇条書きで整理し、何を担当していたか、どんなスキルを使っていたかをわかりやすく書きましょう。
例:
- 店舗運営:店舗内業務の指導・監督、シフト管理
- 売上管理:売上分析、予算管理、実績報告
- スタッフ教育:新人教育、定期的なトレーニング
3. 実績・成果
実績や成果は、数字で示せる成果を記載することが重要です。売上や顧客満足度など、定量的な成果を示すことで説得力を増します。
例:
「売上前年比20%増、スタッフ定着率を15%改善」
4. 資格・スキル
関連する資格やスキルは必ず記載しましょう。IT系の職務であれば、プログラミング言語やシステム管理スキルを記載し、飲食業界の場合は接客スキルや衛生管理資格などを加えます。
例:
- 食品衛生責任者(2018年取得)
- MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)
5. 自己PR
自己PRでは、あなたの強みや志向、仕事への取り組み方をアピールします。過去の職務での経験を具体的なエピソードを交えて説明しましょう。
例:
「お客様の要望を積極的に取り入れ、顧客満足度の向上に貢献しました。特に、繁忙期の対応力において高評価を得ました。」
ダウンロード・活用時の注意点
1. ダウンロードしたWordファイルの編集
公式サイトからダウンロードしたWord形式の職務経歴書は、必ず自分のパソコンで一度保存し、内容を編集してから提出するようにしましょう。テンプレートをそのまま提出するのではなく、自分の経験に合わせてカスタマイズすることが求められます。
2. 提出時はPDF形式に変換
Word形式のまま提出すると、レイアウトが崩れる可能性があります。PDFに変換して送付することで、レイアウトが固定され、改ざん防止にもなります。PDFに変換する際は、ファイル名にも注意を払い、わかりやすい名前をつけるよう心がけましょう。
3. 職歴が多い場合や記入欄が足りない場合
職歴が多かったり、記入欄が足りない場合には、テンプレートを複製して調整することができます。自分の経歴に合ったフォーマットを柔軟に編集して活用しましょう。
4. ジョブ・カード様式を使用する場合の注意点
ジョブ・カード様式を使用する場合、マイページ登録やExcel編集時の注意点もあるため、公式FAQで確認してから進めることをお勧めします。
私の実体験:厚生労働省様式テンプレートで“通る職務経歴書”に変わった瞬間
転職活動を始めた当初、私はネットで拾ったテンプレートを使って職務経歴書を作っていました。しかし、どの求人に応募しても「書類選考落ち」が続き、内容のどこが悪いのかも分からず途方に暮れていました。そんなとき、ハローワークの職員の方に勧められたのが、**厚生労働省様式の職務経歴書(Word版)**でした。
① Word形式テンプレートを使って“迷いが消えた”
まず驚いたのは、テンプレートが非常に分かりやすく、構成が整っていたことです。公式サイトからWord版をダウンロードすると、「職務要約」「職務内容」「実績・成果」「資格・スキル」「自己PR」といった項目がすでに整理されており、何をどこに書くべきかが明確でした。
これまでは「どこまで詳しく書けばいいのか」分からず、職歴ごとに似た内容を繰り返していたのですが、厚生労働省様式に沿って整理することで、文章全体に流れと一貫性が生まれました。
特に便利だったのが、Wordで直接入力できるフォーマットであること。行間や枠が調整済みなので、レイアウト崩れもなく、見た目がプロっぽい仕上がりに。Word形式のテンプレートを使うだけで、「自分の書類が急に“きちんとしたもの”に見える」という安心感がありました。
② 書き方のコツを掴んだ瞬間:「成果」を“数字”で書く
テンプレートを使って職歴を入力していく中で、職員さんから次のようなアドバイスを受けました。
「“やっていたこと”ではなく、“どんな成果を出したか”を書くと通過率が上がりますよ。」
この一言で、書き方が180度変わりました。
たとえば以前はこう書いていました:
「営業事務として受発注処理やデータ入力を担当。」
しかし添削後はこうなりました:
「営業事務として受発注処理を担当し、Excel関数を用いた集計テンプレートを作成。入力ミスを月30件から10件に削減。」
単に「やっていたこと」から「どう改善したか・どんな結果が出たか」に変えることで、書類の印象がぐっと具体的になりました。
これが厚生労働省様式テンプレートの最大の強みだと感じます。構成がしっかりしているので、実績を埋め込みやすく、自然と“伝わる職務経歴書”になります。
③ 添削を受けて気づいた、“自分では見えなかった強み”
Wordテンプレートを完成させたあと、ハローワークで無料の職務経歴書添削サービスを利用しました。担当者からは「経歴のつながりが見えにくい」と指摘を受け、各社での経験を一つの成長ストーリーに編集。
具体的には次のようにまとめ直しました:
- 1社目(事務):正確性・基礎スキルの習得
- 2社目(営業補助):顧客対応力・調整力の向上
- 3社目(管理部門):業務改善・データ分析力の発揮
このように「キャリアの積み上げ」を示したことで、面接官から「職歴が多い割に一貫性がありますね」と評価されるようになりました。自分ではバラバラに感じていた経歴が、一つの軸でつながった瞬間でした。
④ Word→PDF変換で“見栄えと安心感”を両立
完成した職務経歴書はWordのまま提出せず、PDFに変換して応募。ハローワークの職員さんいわく、
「Wordのままだと企業側の環境でレイアウトが崩れることがあるので、必ずPDFで送ってください」
とのこと。フォントや改行が崩れないため、安心して提出できました。ファイル名も「職務経歴書_氏名_2025.pdf」と明記しておくと、企業側にも親切だと教わりました。
⑤ 実際の結果と感想
厚生労働省様式テンプレート+ハローワーク添削を経て応募したところ、
書類通過率は5社中3社、面接通過率は約2倍に。
「書類が整っていて読みやすい」「具体的な成果が分かりやすい」とのフィードバックを直接受けました。
今振り返ると、特別な文章力や資格よりも、“公式フォーマットで整理された構成力”が何より効いたと感じます。
✅ まとめ:厚生労働省様式Wordテンプレートの活用ステップ
- 公式サイトまたは地域ハローワークのページからWord版をダウンロード
- テンプレートの構成(職務要約/内容/成果/スキル/自己PR)に沿って記入
- 数字を使って成果を具体化
- 添削サービスで第三者の視点を入れる
- 最後にPDF化して提出
職務経歴書は“経歴を並べる書類”ではなく、“あなたの仕事力を証明するプレゼン資料”です。
私自身、厚生労働省様式のテンプレートを使ったことで、構成力・見やすさ・信頼感が格段に上がりました。
「何から手をつけていいか分からない」「独自のフォーマットで落とされる」という方こそ、まずは公式Word版を使ってみてください。
それだけで、転職活動の第一印象が確実に変わります。
まとめ
厚生労働省様式の職務経歴書は、Word形式で無料ダウンロードでき、誰でも簡単に活用できます。各地域のハローワークサイトや主要転職支援サイトからダウンロードでき、編年体形式や逆編年体形式など、自分の経歴や職歴に合わせたテンプレートを選ぶことができます。記入例や書き方のガイドも充実しており、初めて職務経歴書を作成する方でも安心して作成できる内容です。
職務経歴書を作成する際は、提出時にPDF形式に変換して、ファイル名やレイアウトに注意して活用することがベストです。自分の経歴や応募先の企業に合わせてテンプレートをカスタマイズし、しっかりとアピールできる書類を作成しましょう。
「厚生労働省様式の職務経歴書テンプレート(Word形式)は、公式サイトや転職支援サイトから誰でも無料でダウンロードできます。自分の経歴や応募先に合わせてカスタマイズし、正確かつ分かりやすい書類作成に役立てましょう」