履歴書・職務経歴書

厚生労働省様式の職務経歴書の活用ガイド|ダウンロード方法も解説

目次

はじめに

「職務経歴書って、ただこれまでの職歴を書けばいいんですよね?」「年数や会社名を並べれば大丈夫ですか?」そんなふうに迷っていませんか。

職務経歴書は、これまでの働き方をきれいに並べるための紙ではありません。応募先の担当者が「この人にこの仕事を任せたら、ここまでやってくれそうだ」と具体的に思い浮かべられるようにするための書類です。

たとえば、会社名や在籍期間だけを書くのではなく、「どの業務を担当し」「どのくらいの規模で」「どんな結果を出したのか」まで結びつけて伝えることが前提になります。月間売上〇万円の店舗で在庫管理を任されていたのか、1日何件の顧客対応をしていたのか、前年より何%改善したのか。そうした内容があって初めて、経験が“使える力”として伝わります。

大切なのは、「この経験は応募先のどの業務につながるのか?」と自分に問いかけながら書くことです。つながらない内容は思い切って短くし、つながる内容は具体的に書き足します。

このあと、どこをどう書けば伝わりやすくなるのかを、順番に確認していきましょう。

職務経歴書は何を書く書類なの?

職務経歴書は、これまでの経歴をただ並べるための書類ではありません。採用担当者に「どんな業務を担当し」「どの立場でどこまで任され」「応募先でどう再現できるか」を伝えるための書類です。ここでは、職務経歴書が本来何を書くものなのかを、具体的な役割ごとに整理します。

これまで担当してきた業務内容を書く書類

職務経歴書は、これまで自分が実際に担当してきた業務内容を書く書類です。会社名と在籍期間だけでなく、配属部署、担当業務、扱っていた商品やサービス、担当件数や売上金額などを具体的に記載します。

たとえば、営業職であれば「法人50社を担当し、月間売上300万円を管理した」、事務職であれば「請求書を月200件処理し、誤入力率を0.5%未満に抑えた」といったように、自分がどの業務をどの規模で担当していたかが分かる内容を書きます。どの仕事を任され、どの範囲まで責任を持っていたのかを数値と業務名で示すための書類です。

自分の役割と責任範囲を示す書類

つぎに、自分がどの立場でどこまでの業務を任されていたかを示す書類です。肩書きだけでなく、担当していた人数、管理していた売上金額、決裁権の有無、最終判断をしていた範囲まで具体的に書きます。

たとえば、5名のチームをまとめ、月間売上500万円の店舗運営を任され、仕入れ数量の最終決定を行っていた場合は、その人数と金額、判断範囲を明記します。誰の指示で動いていたのか、自分が最終責任を負っていた業務は何かを数字と行動で示すことで、役割と責任範囲が伝わります。

応募企業に関係する経験を整理する書類

職務経歴書は、応募企業の業務内容に関係する自分の経験を整理して示す書類です。募集要項に「法人営業経験3年以上」と書かれているなら、在籍期間のうち法人営業を担当していた年数を明記し、担当社数や年間売上額を具体的に記載します。

求人に「Excelでの集計業務」とあるなら、月次で何件のデータを扱い、どの関数を使ってどの帳票を作成していたかまで書きます。応募企業が求めている条件と自分の職歴を1項目ずつ対応させて並べることで、関係する経験だけが整理された状態になります。

職務経歴書と履歴書の違いとは?

履歴書と職務経歴書はどちらも応募時に提出する書類ですが、書く内容も、採用担当者が見るポイントも同じではありません。学歴や職歴を時系列で確認するための書類と、実際にどんな成果を出し、入社後に再現できるかを判断するための書類では役割が分かれています。ここでは、その違いを具体的に整理します。

『履歴書』は経歴を一覧で示す書類

履歴書は、学歴や職歴を時系列で一覧にして示す書類です。たとえば「2018年4月 株式会社〇〇 入社」「2022年3月 同社 退職」のように、入社・退職の年月と会社名を順番に記載します。

最終学歴は「2020年3月 〇〇大学 経済学部 卒業」と年月まで書き、保有資格も「2021年6月 日商簿記2級 合格」のように取得時期を明記します。どの年にどこへ所属していたのかを一目で確認できるように並べるための書類です。

『職務経歴書』は成果と再現性を示す書類

職務経歴書は、これまでの業務で出した成果と、その成果をどの行動で出したのかを示す書類です。たとえば「新規法人30社を開拓し、年間売上1,200万円を達成した」と書くだけでなく、「1日10件の電話営業を3か月継続し、月平均5社の商談を獲得した結果、成約率20%で売上を積み上げた」と行動と数字をセットで記載します。

どの方法で成果を出したのかを具体的に示すことで、同じ行動を取れば同程度の成果を出せると判断できる状態にします。

『採用判断』で使われる役割が違う

履歴書は、年齢、最終学歴、在籍企業名、在籍期間などの基本情報を確認し、応募条件を満たしているかを判断するために使われます。たとえば「大卒以上」「社会人経験3年以上」といった条件に該当するかを、卒業年月や入社年月で確認します。

一方、職務経歴書は、担当業務、扱った件数、達成した売上額などをもとに、実際に配属先で成果を出せるかを判断するために使われます。入社可否の最終判断では、履歴書で条件適合を確認し、職務経歴書で具体的な実務能力を見て決定されます。

採用担当者は職務経歴書のどこを見ているのか?

採用担当者は、職務経歴書を最初から最後まで丁寧に読む前に、「この人に会う価値があるか」を短時間で判断しています。その判断材料になるのは、感想ではなく事実です。どんな数字があり、どの経験が応募職種に直結し、入社後の配置が具体的に想像できるかどうか。ここでは、実際に見られているポイントを整理します。

数字や結果が書かれているか

採用担当者は、担当件数や売上金額、改善率などの具体的な数字と結果が書かれているかを確認しています。

たとえば「営業を担当」とだけ書かれている場合は判断できませんが、「法人20社を担当し、月間売上400万円を管理した」「在庫管理方法を変更し、廃棄率を前年5%から2%に下げた」といった数値があれば、業務規模と成果が把握できます。数字があることで、どの水準で仕事をしていたのかを客観的に判断できます。

応募職種と関係のある経験が書かれているか

採用担当者は、応募している職種の業務内容と一致する経験が具体的に書かれているかを確認しています。求人に「法人営業経験3年以上」とある場合、在籍期間のうち法人営業を担当していた年数を明記し、担当社数や年間売上額を書いているかを見ます。

募集要項に「月次決算業務」とあるなら、毎月何日までにどの資料を作成し、何件の仕訳を処理していたかまで記載されているかを確認します。応募職種で求められている業務と、自分の職歴が1項目ずつ対応していれば、経験が直接活かせると判断できます。

入社後に任せられる業務が想像できるか

採用担当者は、職務経歴書を読んだときに、入社後にどの業務を任せられるかを具体的に思い浮かべられるかを見ています。たとえば「法人30社を担当し、1日5件の訪問を行い、月間売上600万円を管理していた」と書かれていれば、既存顧客の担当や新規開拓を任せられると判断できます。

「月200件の請求書を処理し、締日から3営業日以内に入金確認まで完了させていた」とあれば、同程度の処理量を任せられると想定できます。担当業務の内容と規模が具体的に書かれていれば、配属後の業務範囲を判断できます。

厚生労働省様式の職務経歴書テンプレートのダウンロード方法

厚労省が公開している職務経歴書のテンプレートは、公式サイトから誰でも無料で入手できます。ただし、ページの場所が分かりにくかったり、PDFが開けないケースもあります。ここでは、公式サイトからの具体的なダウンロード手順と、うまくいかない場合の対処法、窓口での入手方法まで整理します。

厚生労働省公式サイトからのダウンロード方法

厚生労働省公式サイトから職務経歴書テンプレートをダウンロードするには、まず厚生労働省のハローワークインターネットサービスの応募書類作成ページを開き、「職務経歴書(Word形式/PDF形式)」と書かれたリンクを見つけます。

リンクをクリックすると、自分のパソコンにファイルが保存されるので、保存したWordまたはPDFファイルを開いて編集し、職務経歴書として使います。こうした様式はハローワークのサイト上に無料で公開されています。

厚生労働省 ハローワークインターネットサービス
👉 職務経歴書(Word形式・Excel形式)

ダウンロードできないときの対処法

ダウンロードリンクをクリックしても保存画面が表示されない場合は、使用しているブラウザを確認し、Google ChromeやMicrosoft Edgeで再度アクセスします。クリック後に画面が真っ白になる場合は、ポップアップがブロックされている可能性があるため、アドレスバー右側のブロック表示を解除してから再読み込みします。

ファイル形式がWordの場合、パソコンにWordが入っていないと開けないため、PDF形式を選び直して保存します。スマートフォンで開けない場合は、パソコンから公式サイトにアクセスして保存します。こうした操作を行うことで、保存できない状態を解消できます。

ハローワーク窓口で入手する方法

ハローワーク窓口で入手する場合は、最寄りのハローワークに平日8時30分から17時15分の開庁時間内に行き、総合受付で「職務経歴書の様式をください」と伝えます。

受付で案内された相談窓口や資料コーナーで、紙の職務経歴書様式を受け取ります。求職申込みをしていなくても様式は受け取れますが、その場で書き方の説明を受けたい場合は、求職登録を行い、担当窓口で相談予約を取ります。窓口で受け取った用紙はそのまま記入して使用できます。

厚生労働省様式のテンプレートを使って自己PRを書いても、「この内容で通るのか」と不安が残ることがあります。形式が整っていても、数字や構成が評価基準を満たしているとは限りません。

▶ハローワークの職務経歴書の無料添削サービスは本当に効果ある?
ハローワークの無料添削でどこまで具体的に修正してもらえるのか、実際に見てもらえる範囲や相談できる内容を整理しています。自己PRの数字や構成に不安がある場合、利用すべきかどうかの判断材料になります。

職務経歴書を書く前に注意したい「ポイント」

職務経歴書は、いきなり書き始めると内容がずれます。応募職種を決めないまま経歴を並べても、評価につながる書類にはなりません。先に確認すべきことと、書く前に整理しておくべき材料があります。ここでは、書き始める前に必ず押さえておきたい具体的なポイントを整理します。

応募職種と募集要項を先に確認する

職務経歴書を書き始める前に、応募職種の仕事内容と募集要項に書かれている必須条件を確認します。たとえば「営業経験3年以上」「月次決算業務の実務経験」「Excelでの集計作業」といった具体的な条件を、1項目ずつ読み取ります。次に、自分の職歴の中でその条件に該当する期間、担当件数、扱っていた業務内容を洗い出します。

求められている業務と一致している部分を先に把握してから書き始めることで、関係のない経歴を書きすぎることを防げます。

具体的な数字と成果を事前に整理する

書き始める前に、担当していた件数、売上金額、処理件数、改善率などの数字を先に書き出します。たとえば、月間売上400万円、担当顧客25社、請求書処理月200件、コスト削減率15%といった具体的な数値を在籍期間ごとに整理します。数字が確定していれば、「何をしたか」だけでなく「どの規模で成果を出したか」を明確に書けます。

事前に数値と結果をそろえておくことで、業務名だけの記載になることを防げます。

冒頭3行と全体の整合性を確認する

冒頭3行に「職種名」「経験年数」「代表的な実績」を具体的に書き、その内容が各職歴の記載と一致しているかを確認します。たとえば、冒頭に「法人営業5年、年間売上1,000万円規模を担当」と書いた場合、職歴欄にも法人営業として在籍していた期間が合計5年あり、売上金額が明記されているかを照合します。

冒頭で示した職種や年数と、本文の在籍期間や担当業務がずれていれば修正します。最初の3行と全体の数字、期間、業務内容が一致していれば、読み手は矛盾なく内容を把握できます。

「職務経歴欄」の評価される書き方

職務経歴欄は、業務内容を並べる場所ではありません。採用担当者が「この人は実際に何をして、どんな結果を出したのか」を一目で判断するための部分です。評価される書き方には共通する型があります。ここでは、その具体的な書き方を整理します。

「行動 → 数字 → 成果」の順で1文にまとめる

職務経歴欄は、「どの行動を取ったのか」「その結果どの数字が動いたのか」「最終的にどの成果になったのか」を1文でつなげて書きます。たとえば、新規顧客への電話営業を1日10件、3か月間継続し、月平均5件の商談を獲得した結果、成約率20%で月間売上を300万円まで伸ばしました、というように行動から成果までを一続きで示します。

行動と数字が先にあり、その結果として成果が出たと読める構造にすることで、業務内容と成果の因果関係が明確になります。

売上・件数・改善率など具体的な数値を必ず入れる

職務経歴欄には、売上金額、担当件数、処理件数、改善率などの数値を必ず入れます。「売上に貢献した」ではなく「月間売上を400万円から520万円に増やした」、「多くの顧客を担当した」ではなく「法人25社を担当した」、「業務を効率化した」ではなく「作業時間を月20時間から12時間に削減した」と具体的に書きます。

数字が入ることで、業務規模と成果の大きさが明確になり、評価の基準が判断できます。

応募職種で再現できる経験だけを厚く書く

応募職種で実際に任される業務と一致する経験だけを、具体的な数字と行動を入れて詳しく書きます。たとえば、法人営業職に応募する場合は、法人何社を担当し、月間いくらの売上を管理し、1日何件訪問していたかまで記載し、その業務に直結しない作業内容は行数を増やしません。

募集要項に書かれている業務と同じ種類の仕事について、在籍期間、担当件数、達成した数値を厚く書くことで、入社後に同じ水準で再現できると判断できます。

「職務経歴欄」の「活かせる能力」「自己PR」の評価される書き方

「活かせる能力」や「自己PR」は、性格や意気込みを書く欄ではありません。採用担当者が知りたいのは、その強みが実務でどう使われ、どんな結果につながったのかという事実です。抽象的な表現では判断できません。ここでは、評価につながる具体的な書き方を整理します。

抽象語を使わず「具体的な行動」で書く

「責任感があります」「コミュニケーション能力があります」といった言葉は使わず、実際に取った行動を書きます。たとえば、納期3日前に進捗を確認し、遅れが出そうな案件5件を洗い出して担当者と再調整を行い、全件を期限内に完了させた、といった具体的な動きを記載します。

会議で週1回、売上数値を共有し、目標未達の店舗に対して改善策を提示した、というように行動の回数や対象件数まで書きます。どの場面で何をしたのかが読み取れる内容にすることで、能力が行動として示されます。

数字や事実を入れて再現性を示す

自己PRには、売上金額、担当件数、改善率などの数字と、実際に行った事実を入れて書きます。たとえば、既存顧客20社を毎月訪問し、追加提案を行った結果、半年で売上を480万円から620万円に増やしたと記載します。

作業手順を見直し、入力工程を3段階から2段階に変更したことで、月間処理時間を25時間から18時間に削減したといったように、行動と数字をセットで示します。具体的な数値と事実があれば、同じ手順を踏めば同程度の結果を出せると判断できます。

応募する職種に直結する強みだけを書く

応募する職種の業務内容に直接つながる強みだけを書きます。営業職に応募する場合は、法人30社を担当し、月間売上500万円を管理していたことや、1日5件の訪問を継続して成約率25%を維持していたことを書く一方で、経理補助や備品管理など営業に直結しない業務は詳しく書きません。

事務職に応募する場合は、月200件の請求書処理や締日から2営業日以内の入金確認など、実際に任される業務と同じ種類の経験を示します。応募職種でそのまま使える実績だけを示すことで、配属後の担当業務が具体的に想定できます。

▶職務経歴書の自己PRの書き方|数字で伝わる例文と評価される構成
 「責任感があります」で止まっていませんか?通過率が上がる自己PRの型を具体例付きで解説しています。

職務経歴書の書式はどうすればいい?

職務経歴書は内容だけでなく、書式の整え方でも印象が変わります。独自のレイアウトにするべきか、枚数はどのくらいが適切か、体裁はどこまで整えるべきかで迷う人も少なくありません。ここでは、評価を下げないための基本的な書式の考え方を整理します。

厚生労働省様式をそのまま使って問題ない

厚生労働省が公開している職務経歴書様式は、そのまま使用して問題ありません。氏名、職務要約、職務経歴、取得資格、活かせる能力、自己PRといった項目があらかじめ配置されており、A4サイズ2枚前後で収まる構成になっています。

企業側は様式のデザインではなく、在籍期間、担当業務、売上金額や件数などの記載内容を見て判断します。項目を削除せず、指定された欄に具体的な業務内容と数値を入力すれば、そのまま提出できます。

A4・1〜2枚にまとめるのが基本

職務経歴書はA4サイズで1枚から2枚にまとめるのが基本です。社会人経験が3年から5年程度であれば1枚、10年前後ある場合でも2枚以内に収めます。文字サイズは10.5ポイントから11ポイントを使用し、余白を上下左右20mm前後確保すると、1ページあたり1,200字から1,600字程度に収まります。

ページが3枚以上になると、採用担当者が短時間で全体を把握しにくくなるため、在籍期間、担当業務、売上金額など必要な情報を整理し、A4・最大2枚で完結させます。

A4で1〜2枚にまとめるのが基本といっても、「自分の場合は1枚でいいのか、2枚必要なのか」と迷うことがあります。経験年数や職種によって適切な枚数は変わるため、目安を確認してから仕上げるほうが安心です。

▶職務経歴書は何枚が正解?通過率が落ちるNGパターンも解説
社会人経験ごとの枚数の目安や、3枚になるケースがどのような場合かを具体的に整理しています。2枚に収めるために削る基準や、枚数が増えやすいNGパターンも確認できます。自分の経験年数に合わせて判断できる内容です。

フォント・余白・改行を整えて読みやすくする

フォントは明朝体またはゴシック体で10.5ポイントから11ポイントに統一し、見出しだけを12ポイントに設定します。上下左右の余白は20mm前後に揃え、1行あたりの文字数が40文字前後になるように調整します。1文が60文字を超える場合は改行し、職歴ごとに1行空けて区切ります。

行間は1.2倍から1.5倍に設定すると、A4で印刷したときに文字が詰まらず読みやすくなります。フォント、余白、改行を数値で揃えることで、内容が短時間で確認できる状態になります。

職務経歴書の提出前の最終チェックポイント

書き終えた直後は「これで大丈夫」と思えても、提出前に確認すべき点があります。採用担当者は限られた時間で判断するため、少しのズレや不足が通過率に影響します。提出前に見るべき具体的なチェックポイントを整理します。

冒頭3行で「職種+経験年数+主な実績」が伝わるか

冒頭3行に、職種名、経験年数、代表的な実績が具体的な数字付きで書かれているかを確認します。たとえば「法人営業5年、既存顧客30社を担当し、年間売上1,200万円を達成」といった形で、職種と年数、売上金額まで1文で読める状態にします。経験年数が合計在籍期間と一致しているか、記載した売上や件数が職歴欄の数字と矛盾していないかも照合します。

最初の3行を読んだだけで、何の仕事を何年行い、どの水準の成果を出してきたのかが把握できる状態にします。

各職歴に具体的な数字が入っているか

各職歴に、売上金額、担当件数、処理件数、改善率などの具体的な数字が最低1つは入っているかを確認します。たとえば「法人営業を担当」ではなく「法人20社を担当し、月間売上450万円を管理した」と書かれているかを見直します。

事務職であれば「請求書を月180件処理し、締日から2営業日以内に完了させた」といった処理件数や日数が明記されているかを確認します。すべての職歴に数字が入っていれば、業務規模と成果の水準を客観的に判断できます。

履歴書・募集要項との整合性が取れているか

履歴書に記載した入社年月と退職年月が、職務経歴書の在籍期間と一致しているかを西暦や和暦まで照合します。職種名や雇用形態も、履歴書と同じ表記になっているかを確認します。さらに、募集要項に「営業経験3年以上」「月次決算業務」と書かれている場合、その条件に対応する経験年数や担当業務が職務経歴書内に具体的な数字付きで記載されているかを確認します。

履歴書の経歴、募集要項の条件、職務経歴書の内容が1項目ずつ一致していれば、整合性が取れています。

職務経歴書のよくある不安と間違いやすいポイント

職務経歴書が通らないとき、多くの人は「自分の経験が足りないのでは」と考えます。しかし、実際に見直すべきなのは経験の量ではなく書き方です。評価が下がりやすい思い込みや、無意識にやってしまいがちな間違いをここで整理します。

「経験が足りないから通らない」と思い込んでしまう

募集要項に「営業経験3年以上」と書かれているのに、自分は2年しかないから通らないと決めつけてしまうことがあります。しかし、実際には在籍期間2年でも、法人20社を担当し、月間売上400万円を継続して達成していれば、担当規模と成果で判断されます。

年数だけを見て応募を止めると、月次で何件対応し、どの金額を動かしていたのかという実績が評価対象に入りません。経験年数が条件に満たない場合でも、担当件数や売上金額などの具体的な数字を書いていれば、業務水準で判断されます。

業務名だけを書いて満足してしまう

「営業を担当」「経理業務を担当」と業務名だけを書いてしまうと、何社を担当し、月いくらの売上を扱い、何件の仕訳を処理していたのかが伝わりません。

業務名だけでは、1日1件の対応だったのか、1日10件だったのかが判断できないため、業務規模が不明になります。担当顧客25社、月間売上500万円、請求書処理月180件といった数字が入っていなければ、仕事の水準を比較できません。業務名だけで終わると、実際の担当範囲と成果が読み取れない状態になります。

抽象的な自己PRで終わってしまう

「責任感があります」「努力できます」といった言葉だけで終わると、どの場面で何をしたのかが分かりません。自己PRには、1日10件の訪問を6か月継続し、月間売上を300万円から420万円に伸ばした、月200件の請求書を締日から2営業日以内に処理し、入力ミスを0件に抑えた、といった具体的な行動と数字を書きます。

行動回数、期間、金額、件数が示されていなければ、どの水準で仕事をしていたのか判断できません。抽象的な言葉だけで終わると、実務内容が確認できない状態になります。

まとめ

職務経歴書は厚生労働省の公式フォーマットを土台にして、応募している職種と直結する職務内容や成果だけを整理し、そのまま提出する形がいちばん確実です。あれこれ工夫を加えるよりも、必要な情報を迷いなく伝えられる状態を優先するほうが、結果的に安心感につながります。

余計な装飾や独自のアレンジをせず、実際に行ってきた事実を簡潔に並べていくことで、採用担当者は「どんな経験があり」「同じように活躍できそうか」を短い時間で判断しやすくなります。読み手が内容に集中できる形であることが大切です。

公式フォーマットは、職歴の並び方や業務内容の書き方、身についた能力の整理までが、あらかじめ想定された構造になっています。そのため、形式面で迷われにくく、書類選考でも減点されにくい作りになっています。

大切なのは、経験をすべて書き出すことではありません。評価につながる情報を、読みやすい形で残すことです。この前提を守っていれば、特別な実績や目立つ表現がなくても、職務経歴書としては十分に役割を果たしてくれます。

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