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人間関係がつらい…その転職は正しい?関係に悩んだ時の動き方

目次

はじめに

「人間関係がつらくて、もう辞めたほうがいいのかな」「でも、本当に今すぐ動くべきなのか分からない」
そんなふうに迷っていませんか。

人間関係を理由に転職を考え始めたときは、いきなり「辞める・辞めない」を決めなくても大丈夫です。まずは、いまの自分が“環境を変える段階”にきているのかどうかを、落ち着いて確かめていきましょう。

たとえば、夜なかなか眠れない日が続いている、食欲が落ちている、休日も仕事のことが頭から離れない。こうした変化が体や生活に出ているなら、無理を続けるサインかもしれません。
一方で、部署異動を相談できる、上司以外に話を聞いてくれる人がいるなど、社内でまだ試せることが残っている場合もあります。その余地があるかどうかで、次にとる行動は変わってきます。

この記事では、感情だけで決めてしまわないために、順を追って整理していきます。
いま転職活動を始めたほうがいい状態なのか、それとももう少し社内でできることを試してみる段階なのか。あなた自身が、自分の状況を静かに見つめ直せるようにお手伝いします。

人間関係が理由で転職していいケース・まだ転職しなくていいケース

人間関係が原因で「転職したほうがいいのか、それとも今は踏みとどまるべきか」と迷うときは、まず“感情”ではなく“状態”を切り分けることが大切です。一時的な衝突による落ち込みなのか、それとも心身に明確な不調が出ているのかによって、取るべき行動は変わります。ここでは、転職を前向きに検討すべきケースと、いったん冷静に様子を見るべきケースを具体的に整理します。

仕事のことを考えると眠れない・食欲が落ちている

布団に入っても上司の言葉や職場での出来事が頭の中で何度も再生され、1時間以上眠れない日が続いている。夜中に何度も目が覚め、朝4〜5時に目が覚めてしまう。朝になると出勤を考えただけで胃が重くなり、朝食を食べられない。これまで普通に食べられていた昼食を半分以上残す日が増えている。

こうした状態が2週間以上続いている場合は、「気持ちの問題」ではなく体に負担がかかっている状態です。体重が1か月で2〜3kg減った、頭痛や腹痛が増えた、市販の睡眠薬やお酒に頼らないと眠れない、という変化が出ているなら、職場環境が原因になっている可能性が高いです。

一時的な忙しさではなく、人間関係を思い出すたびに同じ症状が出るなら、我慢を続けるほど回復に時間がかかります。ここまで具体的な変化が出ているかどうかが判断基準です。

体にサインが出ているなら転職活動を始める

睡眠や食事に明確な変化が出ている場合は、すぐに退職届を書くのではなく、まず「転職活動を始める」ことが現実的な一歩です。

具体的には、①求人サイトに登録する、②履歴書・職務経歴書を作る、③平日の夜や休日に面接日程を入れられるか確認する、という行動を取ります。今の会社に在籍したまま動くことで、収入を維持しながら選択肢を増やせます。

「辞めるかどうか」ではなく、「他に行ける場所があるか」を確認することが目的です。実際に内定が出てから最終判断をすればよいため、衝動的な退職を防げます。

体に症状が出ているのに何も動かない状態が最も負担を長引かせます。眠れない、食べられないという変化が出ているなら、情報収集と応募という具体的な行動を始める段階です。

上司とぶつかった直後に「もう無理」と思っている

会議中に強い口調で否定された。成果物をその場で差し戻された。皆の前で「考えが甘い」と言われた。その直後に「もうこの会社は無理だ」と感じるのは自然な反応です。

しかし、その判断は出来事から数分〜数時間の感情に引っ張られている可能性があります。怒りで顔が熱くなる、手が震える、心拍数が上がるといった身体反応が出ている間は、冷静な比較ができません。その日のうちに転職サイトを開き、退職代行を検索し、上司の名前を思い出すたびに腹が立つ状態で決断しようとしているなら、それは「長期的な環境評価」ではなく「直後の感情反応」です。

1回の衝突なのか、半年以上続いている関係なのか。業務上の指摘なのか、人格を否定する発言なのか。出来事の回数と内容を切り分けて確認する必要があります。

感情が落ち着くまでは退職を決めない

きかっけから24〜72時間は退職を決めてはいけません。
その間に行うのは、①事実を書き出す、②自分の発言も含めて整理する、③同じことが過去に何回あったか数える、ことです。

具体的には、「いつ」「どこで」「誰の前で」「何と言われたか」をメモします。主観的な言葉ではなく、実際の発言内容をそのまま書きます。回数が1回だけなら単発の衝突です。月に3回以上、3か月以上続いているなら構造的な問題です。感情が落ち着いた状態で読み返しても「この環境では働き続けられない」と判断できるかどうかが基準です。その段階で初めて、転職活動を始めるかを検討します。

怒りやショックのピークで退職を決めないことが、後悔を防ぐ具体的な対策です。

転職で悩む人間関係は『人』の問題か『会社』の問題?

人間関係がつらいと感じたときは、「あの人が嫌だ」という感情だけで判断せず、その問題が“特定の個人”に限ったものなのか、それとも“会社の仕組みや文化”に根ざしたものなのかを切り分ける必要があります。原因の所在によって、異動や配置転換で解決できるのか、環境そのものを変えるべきなのかが変わるからです。ここでは、人間関係の悩みを「人」と「会社」のどちらの問題かという視点で整理していきます。

上司や同僚“その人”だけが原因になっている

トラブルの相手が特定の1人に限られている場合は、「会社全体」ではなく「その人との関係」が原因になっている可能性があります。たとえば、直属の上司からだけ毎週のように強い口調で叱責されるが、他部署の管理職とは問題なく会話できている。同じチームの1人とだけ業務の進め方で衝突するが、他の同僚とは通常どおり連携できている。社内の飲み会や全社会議では特に問題は起きていない。このように、衝突が特定の人物に限定されているかどうかが判断材料です。

さらに確認する点は、「その人がいない日は業務に支障が出ないか」です。休暇や出張で不在の日は精神的な負担が軽くなる、作業効率が上がる、体調が安定するという変化があるなら、原因は“会社の制度”ではなく“個人との関係”に絞られます。問題が会社全体に広がっているのか、特定の人物だけなのかを切り分けることが最初の判断です。

まず異動や配置変更を試す

原因が特定の人物に限られている場合は、退職より先に異動や配置変更を検討します。

具体的には、①直属の上司ではなく人事や別の管理職に相談する、②部署異動の制度があるか確認する、③プロジェクト単位でチーム変更が可能かを聞く、という行動を取ります。同じ会社内でも、部署が変われば評価者が変わり、業務内容や関わるメンバーも変わります。実際にフロアや拠点が変わるだけで、顔を合わせる頻度が大幅に減るケースもあります。

配置変更で状況が改善するなら、年収や福利厚生を維持したまま環境を変えられます。異動制度がなく、相談しても対応されない場合に初めて「会社の問題」として転職を検討します。

評価の決まりや職場の空気そのものが合わない

問題が特定の上司や同僚ではなく、「会社の仕組み」や「職場の慣習」にある場合は、人ではなく会社の構造が原因です。

たとえば、成果よりも残業時間の長さで評価が決まる。売上目標を達成しても「上司への報告回数が少ない」という理由で評価が下がる。毎月の評価面談で基準が変わり、何を達成すれば昇給するのか明示されていない。このように評価の決まり自体に納得できない状態です。

また、飲み会への参加が事実上の義務になっている。上司の意見に反対すると会議後に呼び出される。ミスを共有すると改善より先に叱責が始まる。こうしたやり方が部署全体で当たり前になっている場合、それは個人ではなく職場全体の運用です。

部署を変えても評価基準や文化が同じなら、異動しても状況は変わりません。このように「会社全体で共通しているか」が判断の分かれ目です。

会社を変える方向で転職活動を始める

評価制度や働き方の仕組みが合わないと判断した場合は、異動ではなく会社を変える方向で動きます。

具体的には、①評価制度を公開している企業を調べる、②成果基準や昇給ルールが明文化されているか確認する、③面接で評価方法や残業実態を具体的に質問する、という行動を取ります。

求人票では「成果主義」と書かれていても、面接で「どの数字を達成すれば評価が上がるのか」「平均残業時間は何時間か」と質問し、曖昧な回答しか返ってこない会社は避けます。

今の会社の仕組みと合わないと分かっているなら、配置換えで解決する可能性は低いです。制度や文化が自分の働き方と一致する企業を探すことが、現実的な選択です。

人間関係で転職する前に今の会社で「関係改善」できることはまだある?

人間関係を理由に転職を考えるときでも、いきなり会社を離れる決断をする前に、今の環境で打てる手が残っていないかを一度整理しておくことが重要です。誰にも具体的に相談していない、あるいは自分の対応を変えないまま耐え続けているだけの場合は、状況が改善する余地がまだあります。ここでは、転職を選ぶ前に試せる「関係改善」の選択肢を確認していきます。

まだ上司や人事に本気で相談していない

不満はあるが、「忙しそうだから言えない」「言っても変わらないと思う」と考え、正式な相談をしていないケースは多いです。

たとえば、直属の上司に雑談レベルで「最近ちょっときついです」と伝えただけで終わっている。人事面談のときに軽く触れただけで、具体的な事実や回数を示していない。メールや文書で記録を残していない。この状態では、会社側は「深刻な問題」と認識していない可能性があります。

また、「いつ」「どこで」「誰に」「何を言われたか」を整理していないまま感情だけを伝えると、話は具体的な対応に進みません。月に何回発生しているのか、業務にどのような支障が出ているのかを数字で示していない場合、改善の土台が作られていない状態です。

正式な相談をしていないなら、まだ会社側の対応を確認していない段階です。

退職を決める前に一度『正式な相談の場』を作る

退職を決める前に、記録を整理したうえで正式な相談の場を設定します。

具体的には、①面談の時間を30分〜60分確保してもらう、②事実を箇条書きにしたメモを持参する、③改善してほしい内容を明確に伝える、という手順です。

メモには、「○月○日、会議で◯◯と言われた」「月に3回、就業後に1時間以上の叱責がある」「その結果、残業時間が月20時間増えた」など、出来事と回数を具体的に書きます。そして「部署異動を検討してほしい」「業務の割り振りを見直してほしい」といった希望を明確に示します。

会社が動くかどうかは、この正式な場での対応で判断できます。面談後も状況が変わらない、記録が残らない、対応を拒否される場合に初めて、転職を現実的な選択肢として検討します。

やり方を変えずに我慢だけしている

毎回同じ対応を続けたまま、「そのうち落ち着くだろう」と耐えている状態では状況は変わりません。

たとえば、上司から急な修正依頼が来るたびに何も言わず引き受け、深夜まで残業している。会議で理不尽な指摘を受けても反論せず、その場をやり過ごしている。業務量が限界でも「大丈夫です」と答えてしまう。このように、自分の行動パターンが毎回同じなら、相手の対応も変わりません。

また、「嫌だ」「きつい」と感じているのに、具体的な言葉で伝えていないケースもあります。月に何時間残業しているのか、どの業務が過剰なのかを示さずに我慢していると、周囲は問題を把握できません。

現状を維持したまま耐えるだけでは、関係は改善しません。

距離の取り方や伝え方を一度変えてみる

まずは具体的な行動を1つ変えます。

たとえば、口頭だけで受けていた指示をメールで確認する。「この修正は本日中でしょうか、明日午前中でしょうか」と期限を明確にする。業務が重なったときは「現在AとBを担当しています。どちらを優先しますか」と選択を委ねる。このように、受け身ではなく確認型のやり取りに変えます。

距離の取り方も変えます。必要以上に雑談を続けない、休憩時間は別の場所で過ごす、チャットの返信は業務時間内に限定するなど、接触時間を意識的に減らします。

さらに、「月の残業が40時間を超えています」「この業務が週3回発生しています」と数字で伝えることで、曖昧な不満ではなく事実として共有できます。

やり方を変えた結果、対応が改善するなら関係は修正可能です。それでも状況が変わらない場合に、転職を具体的に検討します。

転職で人間関係を繰り返さないための事前チェック

人間関係を理由に転職する場合、同じ悩みを次の職場でも繰り返さないための準備が欠かせません。ただ「合わなかった」と感じるだけでは、原因があいまいなままになり、環境を変えても似た状況に直面する可能性があります。ここでは、自分の経験を言語化できているか、退職理由を前向きに整理できているかという視点から、事前に確認すべきポイントを見ていきます。

嫌だった人間関係を具体的に説明できる?

「人間関係がつらかった」とだけ感じている状態では、次の職場でも同じ状況を繰り返す可能性があります。説明できるかどうかの基準は、出来事をそのまま言葉にできるかです。

たとえば、「毎週月曜の朝会で、売上が未達のときに10分以上個人名を挙げて叱責された」「残業を断った日に“やる気がない”と評価面談に記録された」「質問すると“自分で考えろ”と言われ、その後のフォローはなかった」など、場面・発言・回数を再現できるかどうかが判断材料です。

逆に、「雰囲気が合わなかった」「なんとなく居心地が悪かった」としか言えない場合は、何が問題だったのかが曖昧なままです。その状態で転職すると、面接で確認すべきポイントも定まりません。

まずは、自分が何にストレスを感じたのかを事実レベルで説明できるかどうかを確認します。

整理できるまでは転職活動を進めない

嫌だった内容を具体的に言語化できないまま応募を始めると、企業選びの基準が作れません。

たとえば、前職で「残業の強制」が問題だったのに、それを整理していないまま求人を見ると、労働時間の実態を確認せずに応募してしまいます。評価基準が不透明だったことが不満だったのに、自分で整理していないと、面接で「どの数字で評価されますか」と質問できません。

過去の人間関係を具体的に書き出し、「何が嫌だったのか」「どの状況なら許容できるのか」を区別できてから動きます。そこまで整理できれば、面接で確認する質問も明確になります。

整理できていない段階で数だけ応募を増やしても、同じ条件の会社を選ぶ可能性が高くなります。まずは過去の出来事を具体的な言葉で説明できる状態にしてから、転職活動を進めます。

人間関係の退職理由をポジティブに言い換えられる?

「上司と合わなかった」「職場の空気が悪かった」とそのまま話すと、面接では“環境のせいにしている人”と受け取られやすくなります。言い換えができるかどうかは、出来事を自分の基準に変換できているかで判断します。

たとえば、「感情的に叱責される場面が月に数回あり、改善提案よりも責任追及が優先される体制だった」という事実を、「建設的なフィードバックが日常的に行われる環境で働きたい」と言い換えられるかどうかです。「評価基準が都度変わり、何を達成すれば昇給するのか明示されていなかった」という経験を、「成果と評価基準が一致している会社で実力を伸ばしたい」と説明できるかが目安になります。

嫌だった出来事を、そのまま愚痴として話すのではなく、「自分はどの条件を重視して働きたいのか」という形に変換できるかどうかが事前チェックになります。

30秒で前向きに説明できないならまだ応募しない

面接では退職理由を1分も与えられません。実際は30秒前後で結論と理由を伝える場面が多くなります。その時間内に、前向きな動機としてまとめられないなら、まだ整理が足りていません。

「前職では評価基準が曖昧で、成果と報酬の連動が弱い環境でした。今後は、目標と評価が明確な環境で営業力を高めたいと考え、転職を検討しています」と一息で説明できる状態が基準です。言葉に詰まる、怒りが混ざる、話が長くなる場合は、感情が整理できていません。

応募を急ぐよりも、30秒で落ち着いて話せる文章に整えてから動いた方が、同じタイプの会社を選ぶリスクを減らせます。説明がまとまらない段階では、まだ応募を始めない方が安全です。

人間関係で転職するなら先に転職先を決めてから辞める

人間関係が限界に近いと、「今すぐ辞めたい」という気持ちが先に立ちますが、勢いだけで退職すると生活面や次の職場選びで不利になることがあります。特に精神的に消耗しているときほど、収入や選択肢を確保した状態で動くほうが冷静な判断がしやすくなります。ここでは、先に転職先を決めてから辞めるという進め方について整理していきます。

先に内定を取りにいく

人間関係が理由で退職を考えている場合でも、先に次の会社の内定を取りにいきます。退職してから転職活動を始めると、収入が止まった状態で求人を探すことになります。毎月の家賃や生活費の支払いがある中で「早く決めなければならない」という状況になると、条件を十分に確認しないまま入社を決める可能性が高くなります。

在職中であれば、平日の夜や休日に面接を入れられますし、複数社を比較する時間も確保できます。現職の給与がある状態で内定条件を確認できるため、「年収は前職より下がるのか」「残業時間は実際どれくらいか」「評価制度は明文化されているか」といった点を冷静に判断できます。

感情が高ぶっていると「今すぐ辞めたい」と思いやすいですが、生活基盤を維持したまま内定を取りにいくほうが、選択肢を狭めずに済みます。

内定が確定するまで退職は決めない

内定が出ていない段階で退職日を決めると、転職活動が不利になります。退職後に空白期間が長くなると、面接で理由を説明する必要が出てきますし、焦りから条件の合わない企業に妥協する可能性が高くなります。

内定通知書を受け取り、給与や入社日などの条件が書面で確定してから退職手続きに進みます。口頭で「ぜひ来てください」と言われただけでは退職は決めません。書面で条件を確認し、入社日が確定してから現職に退職意思を伝えます。

退職を決めるタイミングを早めるほど、交渉力は弱くなります。内定が確定するまで動かないことが、条件を守る具体的な方法です。

退職日は内定後に決める

人間関係が限界に近くても、退職日を先に決めるのは避けます。退職日を上司に伝えてしまうと、その日までに辞める前提で話が進みます。もし転職活動が長引いた場合、無収入の期間が発生します。

内定が出る前に「〇月末で辞めます」と宣言すると、転職先が決まらなかったときに撤回しづらくなります。また、現職での評価や引き継ぎにも影響が出ます。

先に行うのは内定の獲得です。応募し、面接を受け、書面で内定条件を確認してから初めて退職日を考えます。退職日は感情ではなく、内定の確定を基準に決めます。

入社日が確定してから退職を伝える

内定が出ても、入社日が確定していない段階では退職を伝えません。入社日は企業側の都合や手続きで変更されることがあります。

内定通知書に入社予定日が明記され、双方で合意した日付が確定してから、現職に退職の意思を伝えます。たとえば、入社日が4月1日と決まったなら、就業規則に従い1か月前に退職を申し出るなど、具体的な日程を逆算します。

「内定をもらったから安心」と思って先に退職を伝えると、入社日が延びた場合に空白期間が生まれます。入社日が書面で確定してから退職を伝えることが、収入を切らさないための具体的な手順です。

まとめ

人間関係が理由で転職を考えたときは、感情の強さではなく「事実」で判断します。まず確認するのは、自分の体と生活に具体的な変化が出ているかどうかです。眠れない日が続いている、食事量が減って体重が落ちている、出勤前に動悸や腹痛が出るといった症状があるなら、環境が限界に近づいています。

次に切り分けるのは、問題が特定の相手に限られているのか、それとも評価制度や職場の慣習など会社全体の構造にあるのかです。1人との関係なら異動や配置変更で解決できる可能性があります。部署を変えても同じ評価基準や同じ空気が続くなら、会社そのものが合っていないと判断できます。

さらに、正式な相談をしているか、自分の伝え方や距離の取り方を変えたかも確認します。具体的な日時や発言内容を整理し、面談の場を作り、改善を求めたうえで変化がなかったかどうかが分かれ目です。何も試さないまま辞めると、次の職場でも同じ形でぶつかる可能性があります。

転職を選ぶ場合でも、先に内定を取り、入社日が書面で確定してから退職を伝えます。退職日を先に決めると、無収入期間が発生し、条件を妥協しやすくなります。生活基盤を維持したまま動くことが、安全な進め方です。

体の状態を確認し、原因を切り分け、社内でできる対応を試し、それでも改善しない場合に外へ動く。この順番を守れば、「もう無理だから辞める」という衝動ではなく、「比較したうえで選ぶ」という判断になります。

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