目次
はじめに
「内定誓約書を提出したあとでも、辞退ってできるのかな…」
「一度サインして送ってしまったのに、今さら断るのはまずいのでは?」
そんなふうに感じて、連絡しようか迷っていませんか。
内定誓約書は入社の意思を伝える大切な書類だからこそ、提出したあとに気持ちが変わると、「もう辞退できないのでは」と不安になりやすいものです。実際には、他社の結果が出た、条件を改めて考えたい、家庭の事情が変わったなど、提出後に状況が変わることもあります。
ただ、迷ったまま連絡を先延ばしにすると、企業側は入社前提で準備を進めてしまいます。そのため、大切なのは「辞退できるかどうか」だけでなく、「いつ、どう伝えるか」を早めに整理することです。
この記事では、内定誓約書を提出したあとでも辞退できるのか、連絡のタイミングや失礼になりにくい伝え方まで、順を追って分かりやすく説明していきます。
内定誓約書を提出後でも辞退はできる?

内定誓約書を提出したあとでも、「もう辞退できないのでは」と感じてしまう人は少なくありません。ですが実際には、法律上や就活の実務の中では、提出後であっても辞退は可能とされています。
ここではまず、「なぜ提出後でも辞退できるのか」という前提を押さえておくことで、不安なく判断できる状態に整えていきます。
内定誓約書を提出後でも辞退できる
内定誓約書は入社の意思を示す書類ですが、この時点では労働契約が開始していないため、民法上は「将来の雇用予定」にとどまり、法的に強制して就業させることはできません。
したがって、提出後であっても本人の意思で辞退することは可能です。
内定誓約書提出後に辞退する際の注意点

内定誓約書を提出したあとに辞退する場合、辞退そのものは可能でも、伝え方やタイミングによっては企業側との認識のズレが生まれやすくなります。
特に、連絡が遅れる、伝え方が曖昧になるといった行動は、不要なトラブルにつながる原因になります。ここでは、実際に起こりやすいトラブルのポイントを具体的に整理していきます。
トラブルになりやすいポイント
辞退の連絡が遅れるほど企業側の採用計画や配属準備に影響が出るため、内定承諾後から辞退連絡までの期間が1週間以上空いている場合はトラブルになりやすいです。
さらに、電話連絡をせずメールのみで一方的に辞退を伝えると、担当者が状況を把握できず認識のズレが生まれるため、連絡手段の選び方でも問題が発生します。
また、辞退理由を「一身上の都合」とだけ書いて具体的な判断材料を示さないと、企業側が納得できずやり取りが長引く原因になります。
内定誓約書提出後の辞退の伝え方

内定誓約書を提出したあとに辞退する場合、「どんな言葉で、どの手段で伝えるか」によって、相手に与える印象は大きく変わります。
実際の現場では、電話で直接伝えるのか、メールで簡潔に伝えるのかで迷う人も多く、内容に悩んで連絡が遅れてしまうケースも少なくありません。
ここでは、そのまま使える形で、電話とメールそれぞれの具体的な伝え方を確認できるようにしていきます。
電話での伝え方
内定誓約書を提出したあとに辞退する場合は、まず電話で直接伝えるのが基本です。
連絡は辞退を決めた当日中、遅くても翌営業日の午前中までに行い、「辞退したい」という結論を最初に伝えます。理由は1文で簡潔に述べ、長く説明しすぎないことで、相手も状況を整理しやすくなります。
お世話になっております。
先日内定誓約書を提出いたしました〇〇と申します。本日は内定辞退のご連絡でお電話いたしました。
慎重に検討した結果、他社での就業を決断したため、今回の内定を辞退させていただきたく存じます。
本来であれば直接お伺いしてお伝えすべきところ、お電話でのご連絡となり申し訳ございません。
貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、このような結果となりましたことをお詫び申し上げます。
何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
メールでの伝え方
電話で辞退の意思を伝えたあとは、同じ内容をメールでも送っておくと、企業側が社内共有や手続きを進めやすくなります。
件名で「内定辞退」と分かる形にし、本文は「辞退の意思→理由→お詫び」の順で5〜6行程度にまとめると、相手も短時間で内容を確認できます。
件名:内定辞退のご連絡(氏名)
株式会社〇〇
人事部 〇〇様お世話になっております。先日内定誓約書を提出いたしました〇〇と申します。
誠に恐縮ではございますが、慎重に検討した結果、他社への入社を決断いたしましたため、今回の内定を辞退させていただきたくご連絡いたしました。内定のご連絡をいただいてから本日までの期間に熟考を重ねたうえでの判断ではございますが、このような結果となりましたことをお詫び申し上げます。
貴重なお時間をいただいたにもかかわらず、ご期待に沿えず大変申し訳ございません。
何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。――――――――――
氏名
電話番号
メールアドレス
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まとめ
内定誓約書を提出したあとでも、辞退することは可能です。サインをして提出していても、入社前であれば本人の意思で辞退を選べます。
ただし、大切なのは「辞退できるか」よりも、「いつ、どう伝えるか」です。連絡が遅くなるほど企業側は入社準備を進めてしまうため、辞退を決めたら、その日のうちか遅くても翌営業日までに連絡するのが安心です。
伝えるときは、まず電話で直接伝え、そのあとにメールでも内容を残しておくと、認識のズレを防げます。理由も「一身上の都合」だけではなく、「他社での就業を決めたため」など、簡単にでも判断理由を添えると、やり取りが長引きにくくなります。
気まずく感じてしまいやすい場面ですが、早めに丁寧に伝えれば、必要以上に心配する必要はありません。まずは落ち着いて、早めに連絡することを意識してみてください。