目次
はじめに
「面接で『人と接する時に大切にしていることは何ですか』と聞かれたら、どのように答えればよいのだろう」
「本音をそのまま話しても評価されるのか、それとも面接向けの答えを考えたほうがよいのだろう」と迷っていませんか。
自己PRや志望動機とは少し違う質問だからこそ、何を伝えればよいのか分からず、面接が近づいても回答をまとめられないことがありますよね。
この記事では、面接官がこの質問をする理由や評価されやすい答え方、すぐに参考にできる回答例文まで順を追って説明していきます。
人と接する時に大切にしていることの例文
人と接する時に大切にしていることは、人それぞれ異なりますが、面接では考え方だけでなく、それがどのような行動につながっているのかまで伝えることが重要です。
ここでは、面接でそのまま参考にしやすいように、「思いやり」「相手の話をしっかり聞くこと」「相手の立場で考えること」など、よくあるテーマ別の回答例を紹介します。
思いやりを大切にしている場合の例文
「私は、人と接する時に思いやりを持つことを大切にしています。自分の考えだけで行動するのではなく、相手が今どのような状況にいるのかを考え、必要に応じて声をかけるようにしています。仕事でも、困っている人がいれば自分にできることがないか確認し、周囲と協力して進めることを心がけています。」
思いやりを伝える場合は、「相手を気遣う」だけでなく、実際にどのような行動を取っているのかまで伝えると具体的になります。
相手の話をしっかり聞くことを大切にしている場合の例文
「私は、人と接する時に相手の話をしっかり聞くことを大切にしています。自分の考えをすぐに伝えるのではなく、まず相手が何を伝えたいのかを最後まで聞くようにしています。分からない点があれば確認し、認識のずれがない状態で行動することを心がけています。」
聞く姿勢を伝える場合は、「最後まで聞く」「分からない点を確認する」など、普段意識している行動を入れると伝わりやすくなります。
相手の立場で考えることを大切にしている場合の例文
「私は、人と接する時に相手の立場で考えることを大切にしています。同じ内容でも、相手の状況や知識によって受け取り方は異なるため、相手に合わせて伝え方を工夫するようにしています。仕事でも、相手が何を必要としているのかを考えながら対応することを心がけています。」
相手目線をアピールする場合は、考えるだけでなく、伝え方や対応をどのように変えているのかまで説明すると具体的です。
誠実な対応を大切にしている場合の例文
「私は、人と接する時に誠実な対応をすることを大切にしています。分からないことを曖昧なまま答えたり、できないことを安易に約束したりせず、正確な情報を伝えるようにしています。ミスをした場合も隠さずに報告し、必要な対応を早めに取ることを心がけています。」
誠実さは抽象的になりやすいため、「分からないことは確認する」「ミスは早めに報告する」など、具体的な行動を入れると伝わりやすくなります。
礼儀やマナーを大切にしている場合の例文
「私は、人と接する時に礼儀やマナーを大切にしています。挨拶や言葉遣いなど、基本的なことを丁寧に行うことが、信頼関係を築く第一歩だと考えているためです。相手との関係に慣れても礼儀を忘れず、気持ちよくやり取りできるよう心がけています。」
礼儀やマナーを伝える場合は、形式を守るだけでなく、相手との信頼関係を大切にしていることまで伝えると自然です。
相手を尊重することを大切にしている場合の例文
「私は、人と接する時に相手を尊重することを大切にしています。自分とは異なる意見であっても、すぐに否定するのではなく、まずは相手がなぜそう考えているのかを聞くようにしています。そのうえで自分の意見も伝え、お互いが納得できる方法を考えることを心がけています。」
相手を尊重する姿勢は、意見が異なる場面でどのように対応しているかを示すと、仕事での関わり方が伝わりやすくなります。
「人と接する時に大切にしていること」の答え方
面接で「人と接する時に大切にしていること」を答える際は、内容だけでなく伝え方も評価の対象になります。
ここでは、面接で好印象を与えやすい回答の基本的な流れを、4つのステップに分けて解説します。
結論から伝える
面接では、まず「私が人と接する時に大切にしていることは○○です」と結論から伝えましょう。
最初に要点を示すことで、その後の理由やエピソードも理解してもらいやすくなります。
前置きを長くせず、自分の考えを最初の一文で伝えることがポイントです。
理由を伝える
結論の後は、なぜその考えを大切にしているのかを説明します。
「相手の意図を正確に理解したいから」「信頼関係を築きたいから」など、理由を一つに絞ると回答にまとまりが生まれます。
自分の考えと理由が自然につながるように伝えましょう。
エピソードを伝える
次に、その考えを実際の行動に移した経験を伝えます。
アルバイトや部活動、学校生活などから、どのような場面で何をしたのかを具体的に説明すると、自分らしさが伝わりやすくなります。
できれば、その行動によってどのような結果につながったのかも簡潔に加えましょう。
仕事でどう活かすかを伝える
最後に、その考えを入社後の仕事でどう活かしたいのかを伝えます。
「相手の話を丁寧に聞いて対応したい」など、応募先の仕事につなげると、面接官も働く姿をイメージしやすくなります。
過去の経験だけで終わらせず、今後の仕事への活かし方まで伝えるのがポイントです。
面接官が人と接する時に大切にしていることを聞く理由
面接で「人と接する時に大切にしていること」を質問されるのは、単にコミュニケーションが得意かどうかを知るためではありません。
ここでは、面接官がこの質問をする主な理由について、それぞれ詳しく解説します。
人柄を知るため
面接官は、この質問を通して、応募者が普段どのような考え方で人と接しているのかを見ています。
「相手の話を最後まで聞く」「相手の立場で考える」といった回答から、その人の価値観や人との関わり方を知ろうとしています。
普段から大切にしていることを、自分の言葉で伝えることが大切です。
職場でのコミュニケーション力を確認するため
仕事では、上司や同僚、お客様など、さまざまな立場の人と関わります。
そのため面接官は、相手の話を聞く姿勢や、自分の考えを伝えるときに意識していることを確認しています。
回答から、周囲と協力しながら仕事を進められるかを見ています。
企業との相性を確認するため
面接官は、応募者が大切にしている考え方と、会社の働き方や価値観が合っているかも確認しています。
たとえば、丁寧な接客を重視する会社では、相手の立場で考える姿勢や誠実な対応を大切にする人は、仕事にもなじみやすいと考えられます。
無理に会社に合わせるのではなく、自分が普段から大切にしている考えを伝えましょう。
職種別|「人と接する時に大切にしていること」の回答例文
人と接する時に大切にしていることは、職種や面接の状況によって伝え方を工夫すると、より説得力のある回答になります。
ここでは、営業職・接客職・事務職に加え、新卒面接と転職面接それぞれで参考になる回答例を紹介します。
営業職
「私は、人と接する時に相手の話をしっかり聞くことを大切にしています。営業では、自分が伝えたいことを一方的に話すのではなく、まずお客様の悩みや希望を理解することが重要だと考えているためです。相手の話を丁寧に聞き、必要なことを確認したうえで、その方に合った提案をするよう心がけています。」
営業職では、話す力だけでなく、お客様の要望を聞き取る姿勢を伝えると仕事内容につながりやすくなります。
接客職
「私は、人と接する時に相手の立場で考えることを大切にしています。お客様によって求めていることや困っていることは異なるため、表情や会話から状況を考え、その方に合った対応をするよう心がけています。安心して過ごしていただけるよう、丁寧で分かりやすい案内を意識しています。」
接客職では、お客様の様子を見ながら対応を変えていることを伝えると、実際の働き方をイメージしてもらいやすくなります。
事務職
「私は、人と接する時に正確で丁寧なやり取りを大切にしています。事務の仕事では、依頼内容を正しく理解し、必要な情報を分かりやすく伝えることが重要だと考えているためです。分からない点はそのままにせず確認し、相手と認識を合わせてから業務を進めるよう心がけています。」
事務職では、丁寧さだけでなく、確認や情報共有を通して仕事のミスを防ぐ姿勢を伝えると具体的です。
新卒面接
「私は、人と接する時に相手を尊重することを大切にしています。学校生活やアルバイトでは、自分と異なる意見であってもすぐに否定せず、まずは相手の考えを聞くようにしてきました。そのうえで自分の意見も伝え、お互いに納得できる方法を考えることを心がけています。」
新卒面接では、仕事の経験が少なくても問題ありません。
学校生活や部活動、アルバイトなど、実際の経験と結び付けて伝えると説得力が増します。
転職面接
「私は、人と接する時に誠実な対応を大切にしています。前職では、分からないことを曖昧なまま回答せず、必要な確認を行ってから正確に伝えるようにしていました。また、問題が起きた場合も早めに共有し、周囲と協力して対応することを心がけてきました。今後も、相手から信頼してもらえる対応を大切にしたいと考えています。」
転職面接では、前職で実際に意識していた行動を入れることで、入社後もどのように人と関わるのかが伝わりやすくなります。
「人と接する時に大切にしていること」のNG回答例
面接では、人と接する時に大切にしていることを伝える内容だけでなく、回答の組み立て方も評価されています。
ここでは、面接で評価されにくくなりやすい回答例と、その理由について解説します。
抽象的な回答だけで終わる
「人と接する時は思いやりを大切にしています」のように、考え方だけを伝えて終わるのは避けましょう。
これだけでは、普段どのように行動しているのかが面接官に伝わりにくくなります。
大切にしていることに加えて、その理由や具体的な行動まで伝えることがポイントです。
エピソードがない
「相手の話を聞くことを大切にしています」と伝えるだけでは、回答の説得力が弱くなりやすいです。
アルバイトや学校生活など、実際にその考えを意識して行動した経験を加えると、自分らしい回答になります。
どのような場面で何をしたのかを簡潔に伝えましょう。
仕事との関連性がない
過去の経験だけで回答を終えると、入社後にどう活かしたいのかが伝わりにくくなります。
最後に「仕事でも相手の話を丁寧に聞き、正確な対応につなげたい」など、応募する仕事での活かし方を加えましょう。
経験と仕事をつなげることで、入社後の姿をイメージしてもらいやすくなります。
まとめ
「人と接する時に大切にしていること」に、決まった正解はありません。
大切なのは、自分が普段から意識していることを、理由やエピソードとあわせて自分の言葉で伝えることです。
思いやりや傾聴、相手の立場で考えることなど、自分の経験に合った内容を選べば、無理に立派な答えを作らなくても自然な回答になります。
最後に仕事でどう活かしたいかまで伝えると、入社後の姿もイメージしてもらいやすくなるでしょう。
まずはこれまでの経験を振り返り、「人と関わるときに普段から意識していること」を一つ見つけてみてください。
自分らしいエピソードを添えて、落ち着いて伝えられるよう準備しておきましょう。