はじめに
「面接で長所・短所を聞かれたら、何を答えればいい?」
「短所を正直に話すと、採用担当者に悪い印象を持たれない?」と不安になっていませんか。
面接前に回答を考えていても、「責任感がある」「心配性」といった言葉しか浮かばず、自分の仕事経験とどう結びつければよいのか分からないこともあります。
この記事では、面接で伝える長所・短所の選び方や回答の組み立て方、具体的な回答例を解説します。
面接の長所・短所の答え方は?
面接で長所・短所を答えるときは、性格を一言で伝えるだけでなく、実際の仕事でどのような行動を取ったのかまで説明します。
複数の特徴を並べるのではなく、長所と短所をそれぞれ1つに絞り、順序を決めて伝えましょう。
長所は結論・具体的な経験・仕事での活かし方の順で答える
長所は最初に「私の長所は〇〇です」と結論を伝え、その長所が表れた仕事上の経験を説明します。
経験では、担当した業務や自分が取った行動、その結果まで伝えると、長所に説得力を持たせやすくなります。
最後に応募先の業務でどのように活かせるのかを伝え、入社後の働き方につなげましょう。
短所は結論・仕事への影響・改善行動の順で答える
短所は最初に「私の短所は〇〇なところです」と伝え、仕事にどのような影響があるのかを説明します。
たとえば確認に時間をかけすぎる場合は、作業や提出が遅れることがあるなど、実際の業務と結びつけると伝わりやすくなります。
最後に、確認項目を事前に決めるなど、短所を改善するために続けている行動を伝えましょう。
長所と短所はそれぞれ1つに絞って伝える
長所と短所は複数並べず、それぞれ1つに絞って答えると内容が伝わりやすくなります。
長所は具体的な経験や応募先での活かし方、短所は仕事への影響や改善行動まで掘り下げて説明します。
それぞれを具体的に伝えることで、自分の強みと改善している点を採用担当者に理解してもらいやすくなります。
面接官が長所・短所を聞く理由
面接官が長所・短所を質問するのは、応募者が自分の性格や仕事上の課題をどの程度把握しているかを確認するためです。
長所・短所を答える前に、面接官が回答のどこを確認しているのかを理解しておきましょう。
自分の性格や課題を客観的に把握できているか確認するため
面接官は長所・短所の回答から、自分の行動の特徴や仕事上の課題を把握できているかを確認します。
長所では普段の仕事で取っている行動を、短所では仕事にどのような影響があるのかを具体的に伝えます。
自分の行動と結果を結びつけて答えることで、自分自身を客観的に振り返っていることが伝わりやすくなります。
仕事内容や社風に合う人物か判断するため
面接官は長所・短所の回答から、応募者の仕事の進め方や周囲との関わり方が、仕事内容や職場の雰囲気に合うかを確認します。
一人で判断することが多い仕事と、周囲と相談しながら進める仕事では、求められる行動も異なります。
普段どのように仕事を進めているのかを知ることで、入社後の働き方をイメージしやすくなります。
面接で答える長所・短所の選び方
面接で伝える長所・短所は、自分の性格だけで決めるのではなく、応募先の仕事内容との関係を確認して選びます。
長所と短所を別々に考えるのではなく、同じ人物の特徴として矛盾なく説明できる組み合わせにしましょう。
長所は応募先の仕事で活かせるものを選ぶ
長所は求人票の仕事内容や求める人物像を確認し、応募先の仕事で活かせるものを選びます。
これまでの仕事を振り返り、応募先でも同じように発揮できる長所を1つに絞りましょう。
担当業務と結びつけて考えることで、入社後にどのように活かせるのかも説明しやすくなります。
短所は仕事に致命的な支障が出ないものを選ぶ
短所は、応募先の中心となる業務に大きな支障が出るものを避けて選びます。
求人票で求められている業務や能力を確認し、その条件と直接ぶつかる短所は避けたほうがよいでしょう。
そのうえで、自分なりに対策でき、現在も改善に取り組んでいる短所を選びます。
長所と短所に一貫性を持たせる
長所と短所は別々に考えるのではなく、普段の仕事での行動に矛盾がない組み合わせを選びます。
たとえば「計画を立てて期限を守れる」という長所に対して、「締切を確認せずに進めてしまう」という短所では、回答に一貫性がありません。
実際の働き方を振り返り、長所と短所の内容につながりがあるか確認しましょう。
面接で使える長所の回答例
長所を答えるときは、「私の長所は〇〇です」だけで終わらせず、実際の仕事で長所を発揮した経験まで伝えることが大切です。
ここでは、面接で使いやすい4つの長所について回答例を紹介します。
協調性を長所として答える場合
回答例
「私の長所は、周囲と協力しながら仕事を進められる点です。前職では複数の部署と連携する業務を担当しており、進捗や変更点をこまめに共有することを意識していました。その結果、大きな行き違いを防ぎながら予定どおり業務を進めることができました。入社後も周囲との情報共有を大切にして仕事を進めたいと考えています。」
協調性を伝える場合は、「人と仲良くできる」ではなく、周囲とどのように連携して仕事を進めたのかを具体的に説明しましょう。
責任感を長所として答える場合
回答例
「私の長所は、任された仕事を最後まで責任を持って進められる点です。前職では納期のある業務を担当しており、作業の進捗を確認しながら遅れが出ないよう早めに対応していました。問題が起きた場合もそのままにせず、上司へ報告して対応方法を確認していました。入社後も担当業務に責任を持って取り組みたいと考えています。」
責任感は、仕事を最後までやり切った経験や、問題が起きたときに取った行動を加えると伝わりやすくなります。
計画性を長所として答える場合
回答例
「私の長所は、優先順位を決めて計画的に仕事を進められる点です。前職では複数の業務を並行して担当していたため、期限から逆算して毎日の作業内容を決めていました。急な依頼が入った場合も優先順位を見直し、納期に遅れないよう調整していました。入社後も業務全体を確認しながら計画的に進めたいと考えています。」
計画性を伝える場合は、スケジュール管理や優先順位の付け方など、実際に行っていた工夫を盛り込みましょう。
行動力を長所として答える場合
回答例
「私の長所は、必要だと判断したことをすぐに行動へ移せる点です。前職では業務上の課題を見つけた際、自分で改善方法を調べたうえで上司へ提案し、実際の業務に取り入れた経験があります。その結果、作業時間を短縮することができました。入社後も課題を見つけたときは、自分から改善に向けて行動したいと考えています。」
行動力は、単に「すぐ動ける」と伝えるのではなく、自分から起こした行動と、その結果までセットで説明すると具体性が高まります。
面接で使える短所の回答例
短所を答えるときは、苦手な点だけで終わらせず、仕事への影響を減らすために行っていることまで伝えることが大切です。
ここでは、面接で使いやすい短所の回答例を紹介します。
心配性を短所として答える場合
回答例
「私の短所は、心配性なところです。資料を提出する前に内容が気になり、何度も確認して時間をかけてしまうことがあります。そのため、現在は確認する項目をチェックリストにまとめ、必要以上に見直さないようにしています。」
心配性を伝える場合は、確認に時間をかけすぎるなどの影響と、それを改善するための行動まで説明しましょう。
せっかちを短所として答える場合
回答例
「私の短所は、仕事を早く進めようとしてせっかちになってしまうところです。以前は作業を急ぐあまり、確認が不足することがありました。現在は作業が終わったら必ず見直す時間を設け、ミスを防ぐようにしています。」
せっかちを短所にする場合は、スピードだけを優先せず、確認する習慣を身につけていることまで伝えると具体的です。
慎重すぎることを短所として答える場合
回答例
「私の短所は、慎重になりすぎて判断に時間がかかるところです。選択肢が複数あると、情報を集めすぎて決断が遅くなることがあります。そのため、現在は判断する期限を決め、必要な情報がそろった段階で決めるようにしています。」
慎重すぎる点を伝える場合は、判断の遅れを防ぐために、期限や判断基準を決めていることを説明しましょう。
仕事を抱え込みやすいことを短所として答える場合
回答例
「私の短所は、自分で対応しようとして仕事を抱え込みやすいところです。以前は周囲への相談が遅くなり、業務が集中してしまうことがありました。現在は進捗を早めに共有し、自分だけでは対応が難しい場合は上司や同僚へ相談するようにしています。」
仕事を抱え込みやすい場合は、相談するタイミングや進捗共有など、現在行っている改善方法まで伝えましょう。
面接で避けたい長所・短所の答え方
面接で長所・短所を答えるときは、性格を表す言葉だけを伝えたり、応募する仕事と結びつかない内容を選んだりすると、自分の働き方が面接官に伝わりにくくなります。
「長所や短所はありません」と回答を避けるのではなく、自分の仕事上の行動を振り返って伝える内容を準備しておきましょう。
具体的な経験を示さず抽象的な言葉だけで答える
「協調性があります」「責任感があります」と特徴だけを答えても、仕事でどのように活かしたのかは伝わりにくくなります。
長所を伝えた後は、自分が担当した業務や取った行動、その結果まで具体的に説明しましょう。
短所についても、どのような場面で出やすいのかを実際の経験とあわせて伝えることが大切です。
応募する仕事と関係のない内容を選ぶ
長所・短所は、応募先で担当する仕事との関係を考えて選びます。
長所は業務で活かせるもの、短所は仕事に大きな支障が出ないものをそれぞれ1つ選びましょう。
求人票の仕事内容を確認しておくと、応募先に合った内容を選びやすくなります。
短所だけを伝えて改善行動を説明しない
短所だけを伝えて回答を終えると、仕事への影響を減らすために何をしているのかが伝わりません。
短所が出やすい場面を説明したうえで、現在取り組んでいる改善方法まで伝えましょう。
確認回数を決める、期限を設定するなど、実際に続けている行動を入れると具体的になります。
「長所や短所はありません」と答える
「長所や短所はありません」と答えるのではなく、これまでの仕事を振り返ってそれぞれ1つ選びましょう。
上司や同僚から評価された行動は長所、注意されたことや改善を続けていることは短所を見つける手がかりになります。
具体的な経験と結びつけて整理すると、自分の特徴を伝えやすくなります。
自分の長所・短所が見つからないときの整理方法
自分の長所・短所が思い浮かばない場合は、性格を表す言葉から探すのではなく、これまでの仕事で取った行動から整理します。
その中から応募先の仕事内容で活かせる長所と、業務に大きな支障が出ない短所をそれぞれ1つ選びましょう。
仕事で褒められた経験と失敗した経験を書き出す
長所・短所が見つからない場合は、これまでの仕事で褒められた経験と失敗した経験を書き出してみましょう。
褒められたときに自分が取った行動を振り返ると、普段からできていることを長所として見つけやすくなります。
失敗した経験からは原因となった行動を振り返り、現在も気をつけていることを短所として整理できます。
周囲から受けた評価や指摘を振り返る
上司や同僚から受けた評価や指摘も、長所・短所を見つける手がかりになります。
「対応が早い」と評価されたなら、依頼を受けてからどのように行動していたのかを振り返ってみましょう。
指摘されたことについても、同じ内容を繰り返し言われていないか確認すると、自分では気づきにくい短所を見つけやすくなります。
応募先の仕事内容に合う長所・短所を1つずつ選ぶ
長所・短所の候補が見つかったら、求人票の仕事内容と照らし合わせてそれぞれ1つに絞ります。
長所は担当業務で活かせるもの、短所は仕事に大きな支障がなく、改善に取り組んでいるものを選びましょう。
応募先の仕事内容に合わせて選ぶことで、面接でも仕事と結びつけながら伝えやすくなります。
まとめ
面接で長所・短所を答えるときは、性格を表す言葉だけで終わらせず、実際の仕事で取った行動まで具体的に伝えることが大切です。
長所は「結論・具体的な経験・応募先での活かし方」、短所は「結論・仕事への影響・改善行動」の順で組み立て、それぞれ1つに絞って答えます。
回答する内容は求人票の仕事内容と照らし合わせ、長所は入社後の業務で活かせるもの、短所は仕事に大きな支障が出ず改善行動を説明できるものを選びましょう。
長所・短所が見つからない場合は、仕事で褒められた経験や失敗した経験、上司や同僚から受けた評価や指摘を書き出すと、面接で伝える内容を整理しやすくなります。