目次
はじめに
「うつ病で仕事を続けるのがつらくなってきた」
「降格願いを出したいけれど認めてもらえるのかな」
「降格を希望すると給料や今後の働き方はどう変わるのだろう」と、不安や疑問を感じていませんか。
責任の重い仕事や管理職としての業務を続けることが負担となり、今の役職のまま働き続けるのが難しいと感じて、降格を考える方も少なくありません。
この記事では、うつ病で降格願いを出したいと考えたときに知っておきたいことをはじめ、認められやすいケースや会社へ相談する際の流れ、困ったときの相談先まで順を追ってわかりやすく解説します。
うつ病で降格願いを出すのは正しい?

うつ病で仕事を続けることがつらくなり、「降格を申し出たほうがいいのでは」と悩む人は少なくありません。
ここでは、仕事の負担を減らしたいと考えるのは自然なことなのか、降格願いを出すことはどのような選択肢なのか、そして優先して考えたいことについて順番に解説します。
うつ病で仕事の負担を減らしたいと考える人は多い
うつ病になると、管理業務や部下への指導、会議への参加、残業、複数の仕事を同時に進める業務などが大きな負担となり、役職を続けることが難しいと感じる人は少なくありません。
そのため、体調の回復を優先するために、責任や業務量を減らせるよう降格を希望する人もいます。
無理を続けて症状が悪化する前に、現在の負担を見直したいと考えることは自然なことです。
降格願いは働き続けるための選択肢の一つ
降格願いは、仕事を辞めるためではなく、体調に合った業務量へ調整しながら働き続けるための選択肢の一つです。
役職を外れて管理業務や部下への指導、会議への参加などの負担を減らすことで、現在の体調に合わせて働きやすくなる場合があります。
退職だけではなく、働き方を見直す方法として降格願いを考える人もいます。
まずは体調の回復を優先して考えることが大切
うつ病で降格願いを考える場合は、役職を維持することよりも、まずは体調の回復を優先することが大切です。
無理に現在の業務を続けると、症状が悪化して休職や長期離職につながる可能性があります。
体調に合わせて業務量や責任を調整できる環境を整えることが、回復と仕事の両立につながります。
うつ病で降格願いは認められる?
うつ病で降格願いを出した場合でも、会社が必ず希望どおりに対応するとは限りません。
会社の就業規則や人員配置、業務内容などによって対応は異なるため、どのようなケースがあるのかを確認しておきましょう。
本人の希望で降格できる場合
体調を理由に本人が降格を希望し、会社もその必要性を認めた場合は、希望に沿って降格できることがあります。
役職を外して管理業務や部下の指導を担当しない働き方に変更し、一般職や役職のない立場へ異動するケースもあります。
ただし、降格できるかどうかは、就業規則や人事制度、現在の人員配置などを踏まえて会社が判断します。
降格ではなく異動になる場合
会社によっては、降格ではなく部署異動や担当業務の変更で対応することもあります。
役職はそのままでも、業務量が少ない部署へ異動したり、管理業務や部下の指導を担当しない業務へ変更したりして、体調に配慮した働き方へ調整する場合があります。
そのため、降格を希望しても、会社から異動による対応を提案されることもあります。
休職を勧められる場合
体調が大きく低下しており、降格後も仕事を続けることが難しいと判断された場合は、会社から休職を勧められることがあります。
無理に働き続けることで症状が悪化するおそれがある場合は、まずは一定期間仕事を離れ、治療や療養に専念できるよう配慮されるケースもあります。
うつ病で降格願いを出す前に知っておきたいこと
降格願いを出す前に、仕事内容だけでなく、給与や等級、人間関係などにどのような影響があるのかを確認しておくことが大切です。
後から「思っていた内容と違った」と後悔しないためにも、事前に知っておきたいポイントを見ていきましょう。
降格すると給与に影響する可能性がある
降格すると、役職手当が支給されなくなったり、人事等級の変更によって基本給が変わったりするため、給与が下がる可能性があります。
給与の仕組みは会社ごとに異なるため、どの項目が変わるのか、毎月の給与や賞与にどのくらい影響するのかを事前に確認しておくと安心です。
役職だけ外れて等級は変わらないケースもある
会社によっては、役職だけ外れても人事等級は変わらない場合があります。
この場合は、役職手当のみ支給されなくなり、基本給はこれまでどおり維持されることもあります。
降格後の給与や等級がどのように変わるかは、会社の人事制度や就業規則によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。
人間関係や評価への影響も確認しておく
降格すると、担当する業務や一緒に働く人、人事評価の基準が変わる場合があります。
役職を外れることで、部下との関わり方や上司との役割分担が変わることもあるため、降格後にどのような働き方になるのかをあらかじめ確認しておくと、不安を減らしやすくなります。
降格願いを出す前に検討したい選択肢
降格は仕事の負担を減らす方法の一つですが、それだけが選択肢ではありません。
現在の体調や働き方に合わせて利用できる制度や対応もあるため、降格願いを出す前に検討したい方法を確認しておきましょう。
部署異動や担当業務の変更
降格を希望する前に、部署異動や担当業務の変更で負担を減らせないか相談してみる方法もあります。
役職を維持したまま、業務量が比較的少ない部署へ異動したり、管理業務の一部を担当しない形にしたりすることで、現在の体調に合わせて働き続けられる場合があります。
業務量や勤務時間の調整
業務量や勤務時間を見直すことで、降格せずに働き続けられる場合もあります。
担当する仕事を減らしたり、残業をできるだけ少なくしたり、勤務時間を調整したりすることで、体への負担を軽くできる可能性があります。
まずは現在の業務内容や働き方を見直せるか、上司や人事担当者へ相談してみるのも一つの方法です。
H休職制度の利用
体調によっては、降格ではなく休職制度の利用を検討することもできます。
今の状態で仕事を続けることが難しい場合は、一定期間仕事を離れ、治療や療養に専念しながら体調の回復を優先する選択肢です。
利用できる条件や休職できる期間は会社によって異なるため、事前に就業規則を確認しておくと安心です。
うつ病で降格願いを出すときの相談先と進め方
うつ病で降格願いを考えたときは、一人で判断せず、適切な相手へ順番に相談しながら進めることが大切です。
体調や働き方に合った対応を検討するためにも、相談先と進め方を確認しておきましょう。
主治医
降格願いを出す前に、まずは主治医へ現在の症状や仕事の状況を相談しましょう。
担当している業務や勤務時間、体調の変化を具体的に伝えることで、今の働き方を続けられるか、業務の負担を減らしたほうがよいかについて助言を受けやすくなります。
産業医や保健スタッフ
会社に産業医や保健スタッフがいる場合は、事前に相談してみるのも一つの方法です。
現在の体調や業務内容を伝えることで、業務量の調整や配置転換、勤務方法の見直しなどについて、会社へ専門的な立場から意見を伝えてもらえる場合があります。
上司や人事担当者
降格を希望する場合は、上司や人事担当者へ現在の体調と希望する働き方を丁寧に伝えましょう。
管理業務を外したいことや業務量を減らしたいことなどを具体的に伝えることで、降格だけでなく、異動や業務内容の見直しを含めた対応を検討してもらいやすくなります。
うつ病で降格願いを出す際の伝え方のポイント
降格願いを伝える際は、「降格したい」という希望だけを伝えるのではなく、現在の体調や仕事への影響、今後の働き方まで整理して話すことが大切です。
相手に状況を正しく理解してもらうための伝え方のポイントを確認していきましょう。
体調面の問題を中心に説明する
降格願いを伝えるときは、不満や人間関係の悩みではなく、体調面の問題を中心に説明しましょう。
現在の症状によって管理業務や長時間勤務が負担になっていること、これからも仕事を続けるために業務の負担を減らしたいことを具体的に伝えると、会社にも事情を理解してもらいやすくなります。
希望する働き方を具体的に伝える
降格願いを伝えるときは、「役職を外してほしい」「管理業務を減らしたい」「残業が少ない働き方を希望している」など、希望する働き方をできるだけ具体的に伝えましょう。
会社も対応を検討しやすくなり、現在の体調に合った働き方を一緒に考えてもらいやすくなります。
まとめ
うつ病で降格を希望することは、仕事から逃げるためではなく、体調を整えながら働き続けるための選択肢の一つです。
責任の重い業務が負担になっている場合は、無理を続けるのではなく、自分の体調に合った働き方を考えることも大切です。
一方で、降格願いは必ず認められるとは限らず、会社の制度や状況によっては、異動や業務内容の見直し、休職などが提案されることもあります。
そのため、まずは主治医や産業医、上司、人事担当者へ相談し、現在の体調や希望する働き方を丁寧に伝えながら話し合いを進めることが大切です。
焦って結論を出す必要はありません。
体調の回復を第一に考えながら、自分にとって無理のない働き方を会社と一緒に探していくことが、長く仕事を続けるための大切な一歩になります。